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   <title>エダヒロはこう考える｜日刊 温暖化新聞</title>
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   <updated>2010-07-12T04:57:57Z</updated>
   
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   <title>「国づくりと研修127号」より「見えないものの大切さを伝えるコミュニケーション」</title>
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   <published>2010-07-07T16:00:00Z</published>
   <updated>2010-07-12T04:57:57Z</updated>
   
   <summary>(財)全国建設研修センターの「国づくりと研修」という冊子で、巻頭インタビューを受...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://daily-ondanka.com/">
      <![CDATA[<p>(財)全国建設研修センターの「国づくりと研修」という冊子で、巻頭インタビューを受ける機会がありました。コミュニケーションという、自分にとっての生涯のテーマ？についていろいろお話しすることができました。</p>

<p>冊子が発行され、ウェブサイトにもpdfでアップされました。添えられた写真は、「私の森.jp」の写真部の作品で、とてもうれしいです。<br />
<a href="http://www.jctc.jp/frame/f008_06.html">http://www.jctc.jp/frame/f008_06.html</a></p>

<p>写真は上記pdfで見ていただくとして、本文をご紹介します。</p>

<p>～～～～～～～～～～～ここから引用～～～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p><strong>見えないものの大切さを伝えるコミュニケーション</strong></p>

<p>　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　枝廣　淳子</p>

<p><strong>●本当に大事なことは目に見えない</strong></p>

<p>土木の仕事は、市民生活の基盤です。その基盤があるから、上にいろいろなものが花開くのですけれども、土台である黒子の存在は見えません。</p>

<p>でもいま、土木に限らず一番大事なのは、私たち一人一人が目に見えないものを見ようとすることだと思います。</p>

<p>たとえば、今年、日本で国際会議（ＣＯＰ１０）が開催される生物多様性についても同じようなことが言えます。さまざまな生物の存在がいろいろなものをつくり出しているおかげで、私たちが幸せに生きていられる。でも、そうしたつながりは直接見えません。そして、経済効率を重視して短期的な最大効率化を目指す社会のなかでは、見えないものは評価されませんね。</p>

<p>土木の仕事もかなりの部分でそれに当てはまるのではないでしょうか。みんなに見られて、褒められるわけではないけれども、社会を支えているという気概と誇りで地道にやられている方が多いと思います。一方で、それに乗っかって幸せな生活を享受している市民に対して、見えないものに思いを馳せることを伝えるコミュニケーションが大事なことになっています。</p>

<p><strong>●伝えることと、伝わることの違い</strong></p>

<p>「あなたが当然と思っていることが、実は何に支えられているかを考えてみよう」というような、人々のイマジネーションを鍛えていくコミュニケーションが必要な時代です。なぜなら、これまでの政府なり、お上（かみ）が社会のニーズに対応していた形は崩壊して、国民が判断する方向に変わってきているからです。</p>

<p>その時、一番大切なポイントは、「伝えること」と「伝わること」は別だということです。「伝わる」というのは、こちらが出したことを受け取って初めて成立するものです。広報の本数や、会誌、チラシの部数などの発信した量ではなく、どれだけ「受け取られたか」の効果測定をしないとどれだけ伝わったかわかりません。</p>

<p>もう一つ、伝えるコミュニケーションで鍵となるのは、いまはどの業界にも伝えたいものを持っている人がたくさんいるということです。でも、受け取る側の割ける時間や注意力も限られています。その中である情報を選んで、しかも立ち止まって理解してもらうというのは至難のわざですね。</p>

<p>ですから、それをどういうフックやきっかけで人々を引き寄せるか。ある切り口が不特定多数に効くわけではないから、いろいろ手を変え品を変えなくてはならない。そういう意味では、伝える側にとって大変な時代です。</p>

<p><strong>●見えないものを、どう説得するか</strong></p>

<p>本当に大事なものは数値化できないのです。でも、数値がないと立ち止まらない人が多いので、見えないものをお金で見えるようにしてわかってもらうというのも世界的な動きの一つです。</p>

<p>たとえば、命を守る森に金銭価値をつけるということは、「もし森がなかったら実はこんなにお金がかかりますが、それを森は無償でやってくれています」という説得の仕方です。洪水を防ぎ、水を浄化したりする日本の森林の自然力が私たちに提供しているサービスを計算すると年間約七〇兆円だそうです。木材や山菜などの販売額約六七〇〇億円の一〇〇倍くらい高い価値があると説明します。</p>

<p>「作為のコストと無作為のコスト」という言い方があります。たとえば、低炭素社会に向けた動きの中で、これまで車で運んでいたものを電車や船にモーダルシフトしましょうということがありますね。物流新幹線という構想も、これまでトラックで運んでいた貨物を専用の新幹線で運ぼうというものです。</p>

<p>この新しい公共事業には二兆円位かかるけれども、これをやらなかったらトラックのガソリン代が年間三千億円かかりますから、五～六年で元が取れるしプラス二酸化炭素の削減になるという説得の仕方です。やらなかったときのコストを出さないで議論するから、何もやらない方がいいという話になるケースが多くなっています。</p>

<p>だれにとっても大事なのは幸せですね。もちろん人によって何が幸せをつくり出すかは違うでしょうが、それを実現するためには何が必要かを掘り下げていくと、根幹となって支えるインフラにたどり着くでしょう。それを刺激するような問いかけときっかけをたくさん用意することだと思うのです。</p>

<p>ただし、押しつけられるとみんな嫌がってしまうので、やはり手を変え品を変えて多方面からやらないといけない。温暖化やリサイクルなどの問題を市民が自分たちで伝えているＮＧＯ活動も一つのヒントになると思います。（談）</p>

<p>出所：「国づくりと研修 127号」（(財)全国建設研修センター） 巻頭インタビュー<br />
</p>]]>
      
   </content>
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   <title>中長期ロードマップ小委員会での生活者ヒヤリングの報告</title>
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   <published>2010-06-30T16:00:00Z</published>
   <updated>2010-07-12T05:08:16Z</updated>
   
   <summary>■中長期ロードマップに関連して、生活者に聞いてみました。そこでわかったことは……...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://daily-ondanka.com/">
      <![CDATA[<p><strong>■中長期ロードマップに関連して、生活者に聞いてみました。そこでわかったことは……？</strong></p>

<p>「中央環境審議会　地球環境部会　中長期ロードマップ小委員会」の委員を務めています。</p>

<p>資料や議事録はこちらにあります。<br />
<a href="http://www.env.go.jp/council/06earth/yoshi06-11.html">http://www.env.go.jp/council/06earth/yoshi06-11.html</a></p>

<p>まずは、さまざまな団体や企業のヒヤリングを進めることになっていたのですが、当初予定のヒヤリングが一段落したところです。</p>

<p>前にも書きましたが、この小委員会の第１回でヒヤリングの進め方について議論したとき、生活者にもヒヤリングする必要があるのでは？と提案しました。</p>

<p>＝＝＝</p>

<p>家庭の方々は削減にしても省エネ家電を買うにしても鍵を握っているので、ぜひそこのヒアリングが必要だと思うんですが、ヒアリングのフォーマットというか形式を、これまでのやり方でやらないといけないとすると非常に聞きづらくなる。つまり、普通の主婦がこういうずらっと偉い人たちがそろったところで本当の話をするかというと、それは無理です。</p>

<p>なので、一つ提案ですけれども、もし家庭の声を聞くことが重要ということであれば、そのヒアリングのフォーマットを少し違うものも用意して、私がよくやるのは、もう少し話しやすい人数で、フォーカスグループ的にファシリテーターが入って、井戸端会議的に皆さんの意見を聞いて、それを後でレポートにしてこの委員会にお持ちするとか、そういった形ができますので、この場に招致して、それでヒアリングという、そのパターンでないものもできたらやっていただきたいなと思います。</p>

<p>＝＝＝</p>

<p>この提案が受け入れられました！　６月11日の小委員会で、委員長よりこのような書類をいただいたのです。<br />
<a href="http://www.env.go.jp/council/06earth/y0611-06/mat03.pdf">http://www.env.go.jp/council/06earth/y0611-06/mat03.pdf</a></p>

<p>～～～～～～～～～～～～～ここから引用～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>中央環境審議会地球環境部会中長期ロードマップ小委員会 枝廣 淳子 委員<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中央環境審議会地球環境部会<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中長期ロードマップ小委員会<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　委員長 西岡 秀三</p>

<p>生活者へのヒアリングと中長期ロードマップ小委員会への報告について（依頼）</p>

<p>以下の事項について、生活者へのヒアリングを実施し、中長期ロードマップ小委員会へのご報告をお願いします。</p>

<p>１．中長期ロードマップにおける「日々の暮らし」を中心に、生活者へのヒアリングを実施する。</p>

<p>２．ヒアリング実施結果をまとめ、6月30日に中長期ロードマップ小委員会において報告する。</p>

<p>～～～～～～～～～～～～～引用ここまで～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>正式に「やってよろしい」と言ってもらったので、大いに張り切って、６月に２回、生活者ヒヤリングを実施しました。５人ずつの生活者にご協力いただいて、私が司会をしながら２時間、じっくりお話を聞きました。来ていただいたのは、仕事やＮＧＯなどで環境問題に関わっている方々の５人と、そういう関わりは特にない方々５人です（ご協力、ありがとうございました！）</p>

<p>お聞きした内容は、・温暖化の意識・環境情報をどこから得ているか・家庭部門のCO2の割合や家庭内のエネルギー消費の認識・日々おこなっている温暖化対策行動・暮らしの中でおこなえそうな温暖化対策行動のアイディア・買い替えなどの費用負担をどう考えるか、何があれば実行できるか・温暖化対策行動のきっかけなどです。</p>

<p>昨日の中長期ロードマップ小委員会で、そのとりまとめの報告をしました。報告の概要などの資料は追って委員会のウェブサイトにアップされると思いますが、主に以下のポイントで整理し、報告をしました。</p>

<p>～～～～～～～～～～～～ここから報告内容～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>●「伝わっていないんだなあ」日本の中期目標の数字や、地球温暖化対策基本法案、ロードマップについてはその存在さえ知らない人がほとんどだった。（ロードマップについては見てみようとした人はいたがすぐに挫折）※情報の「伝達チャンネル」「伝え方」の問題</p>

<p>●「もっと生活者の話を聞いてやり方を考えなくちゃ」ロードマップに記載されている低炭素行動を実際に実行に移すかどうかは生活者次第である。生活者はどのような行動をとっているのか、何を考えているのか、何が障害になっているのか等、もっと話を聞くべきである。そうでないと、数字上の計算から買い替えや新規購入が必要だとされても、実行されない可能性がある！</p>

<p>●「多くの人にとって、買い替えはオプション候補にも入っていない」何かやらなくてはいけない、このままではいけないという思いは全員が抱いており、心がけ行動のほか、夜の冷房を止めるためにジェルパットを購入したり、水量を減らすためにシャワーヘッドを購入するなど、値段の張らないDIY的な取組は実行し、今後できることとしてもアイディアが出たが、給湯器や自動車などの「買い替え」はオプションとして出てこなかった。</p>

<p>●「低炭素行動は、温暖化対策のためというより、心地よさなど別の動機やきっかけ」「心地よさ」「自己矛盾を避けたい」といったNon-Energy Benefit（NEB）が多かった。</p>

<p>●「○年でモトがとれるかどうかが判断基準だという人はほとんどいなかった」光熱費の低減により何年でモトが取れるという計算で、行動のオプションを判断している人はあまりいなかった。</p>

<p>●「初期費用の障壁を下げないと、買い替えは起こらない！」「そもそも購入費用が高すぎて、いいことは分かっていても買えない」「ない袖は振れない」という意見が多かった。買取制度や光熱費低減などで○年でモトがとれると分かっても、「最初の費用が出せない」という意見も多い。いかに初期費用を下げるか。そのための仕組みづくりができないと、「思いはあっても手が出せない」状況が続いてしまう！</p>

<p>●「買い替えには、費用以外の心理的・暮らし展望上の障壁も大きい。これにどう対処するか?!」</p>

<p>買い替えには、費用以外のNon-Cost Barrierも大きいことがよく分かった。意識・無意識面で大きいのは、「買い替えはもったいない、買い替えることは環境にやさしくない」という思いである。特に、高関与層でこの意識は「当然」のようだった。</p>

<p>ほかにも、「面倒くささ」（工務店や販売店との相談ややりとりにまつわる面倒くささや、購入後のメンテナンスにまつわる面倒くささ）がブレーキになっている。また、特に賃貸の場合や持ち家でもずっとそこに住み続けることを想定していない人たちは、購入後の引っ越しを考えると「買い替えや購入はオプションではない」。また、「これからもっと値段が下がるから、いま買い替えない方がよい」という意見もあった。</p>

<p>●「買い替え中心のロードマップでよいのか??」ロードマップは、数字が計算できるという理由もあって、買い替えを中心に構成されているが、本当にそれでよいのだろうか？　</p>

<p>数値化はしにくいが、心がけ行動など（例えば新車の半分をエコカーにするというだけではなく、「○台に１台は公共交通やカーシェアリングなどへの切り替えによって使わなくなる」、又は、高性能エアコンへの買い替えだけではなく、「すだれや打ち水によってエアコンを使わない時間が増える」というような、生活者の現状の取組を汲んでの計算はできないものだろうか？　</p>

<p>買い替えしかとるべき行動がないかのようなロードマップでは、地道に心がけ行動をしている意識や思いのある生活者の気持ちをくじき、「これも景気対策なのね」と位置づけられ、ワガコト化されず、実行も受け入れもされない可能性があるのではないか。</p>

<p>～～～～～～～～～～～～報告内容ここまで～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>委員の方々からは、「やってもらってよかった」「これまで聞いたことのない生の声が聞けてよかった」「いろいろはヒントが得られる」「もっと対象者を拡大してやったらよいと思う」等々、とても肯定的で前向きな感想・コメントをいただいて、ほっとしました。</p>

<p>この生活者ヒヤリングの準備をしていたときに、担当の環境省の方に、「これまで国は、政策の対象者、施策の実行者である生活者の意見や声を聞くことなく、政策や施策を作ってきたんですか？？？」と、ついツッコミを入れてしまったのですが(^^;)、今回、小さな一歩ですが、「国民の声を施策に反映する」という、当たり前のことへの第一歩が実現できて、うれしいなあ、と思っています。</p>

<p>---------------------------------------------------------------</p>

<p><strong>■コミュニケーション・マーケティングＷＧが立ち上がりました！</strong></p>

<p>そして、2007年の第１号のメールニュースに、「IMS : Institute of Marketingfor Sustainability」を立ち上げ（バーチャルですが）やっていきたい、と書いたこと、現在開催中のエコ・マーケティング勉強会もそうですが、少しずつ進めているのですが、政府の中でも活動の場を作ってもらえることになりました。</p>

<p>中長期ロードマップを検討するために、いくつかのワーキンググループ（ＷＧ）が設置され、活動しています。「住宅・建築物ＷＧ」「自動車ＷＧ」「地域づくりＷＧ」など。</p>

<p>今回新しく「コミュニケーション・マーケティングＷＧ」が設置されたのです～。政府の伝えたいことをどう伝えるかというコミュニケーションだけではなく、「お客様（＝国民）のニーズから始まる」マーケティングの視点や枠組み、方法論を施策づくりに活かしていきたい！という思いです。</p>

<p>政府の委員会やワーキンググループで「マーケティング」という名がついたのは初めてかも～。(^^;</p>

<p>このワーキンググループの座長を務めさせていただくことになりました。行動経済学や社会心理学、イノベーション普及理論の専門家の先生方にいろいろ教えていただきながら、進めていくことになります。とっても楽しみです～！</p>

<p>環境省だけではなく、どの省庁でも、「対象者・実行者である国民の声を聞きながら、政策・施策をつくる」という当たり前のことがデファクトになりますように！（やり方がわからない省庁の方がいらしたら、お声掛け下さい～！^^;)</p>

<p>---------------------------------------------------------------</p>

<p><strong>■中長期ロードマップや小委員会の今後について（発言録より）</strong></p>

<p>昨日の中長期ロードマップ小委員会では、ロードマップやこの小委員会の今後の進め方についても議論されました。私の最後の発言をご紹介します。</p>

<p>～～～～～～～～～～～～～ここから引用～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>もしかしたら、というか、おそらくこの小委員会を超えたコメントになるかと思いますが、この小委員会がその場でなかったら、そういう場をつくってほしいなという意味を込めて、コメントします。</p>

<p>そもそもロードマップは目的ではないと思うんですね。このロードマップ小委員会という中でやっていくと、ロードマップが目的であるかのような形になっていて、メンタルモデルとしては「ロードマップをできるだけ練り上げて精査して、完成させて、それで伝えて、それから、じゃあ「いっせーのせ！」で行動しましょう」という、そういう流れのような感じがするんですが、きっとそうではない。</p>

<p>きっといつまでたっても、ロードマップを「完成」しない。みんなが納得して、みんなが「これ、いいね」というようなレベルではまとまらないんじゃないかと思っています。</p>

<p>温暖化対策基本法案も廃案になってどうなるかわからない。国際情勢的にもあまり動きがない。その中で、このロードマップの細かいところとか－－いろいろこれから精査しないといけないところはありますけど－－、ただ、それをやっているだけで実際の動きを起こさないというわけにはいかないと、個人的には思っています。こうしている間でもどんどんCO2は出ているわけですから。なので、状況が動かない中でも何をやっていくかということです。</p>

<p>一つは、ロードマップそのものを検討していくという意味で、ほかの委員の方からも出ていましたが、もう少し全体の中でこれを位置づけて練り上げていく必要がある。</p>

<p>それはエネルギー基本計画であるとか、成長戦略であるとかです。ヒヤリング先としては、たとえば経産省とか国交省とか、ほかの行政も必要だと思いますし、少なくとも再生エネルギーの見積もりが、経産省とこちらのロードマップと違っているとしたら、それは、それぞれの前提はどういうものなのか、そのあたりも含めて。環境省のこの委員会の中だけで精査して、精密度を上げるのではなくて、広い場面でやっていく必要があるというのが一つ。</p>

<p>もう一つは、このロードマップの次の検討事項として、実行可能性というか、実現するための検討が必要だと思います。たとえば、もうさまざまにモジュールとか項目、やるべきことというのは出ていて、それが言われてできることだったらもうやっているはずなのに、そうなっていないわけです。</p>

<p>たとえば「歩道自転車の走行空間の整備」とか、「LRT」とか、さまざまに項目としてやるべきことは出ている。それが今できていないのはなぜなのか。何があったらその障壁を乗り越えられるのか。そのためにはどういう仕組みがあったらいいのか。</p>

<p>そういったことを実際に、こういうことに直面してやろうとしている、もしくはやろうとしてうまくいかなかった。もしくはやろうとしてうまくいっているところに学んで、その実行可能性を高めるための、実現に向けての検討をやっていく必要がある。今は数字的に「何がどうなったらいくつ」という、その積み上げですが、それが本当にどういう形でできるかが見えないと動けないだろうなと思います。</p>

<p>先ほど言ったように、「ロードマップが完成して、みんなに伝えて、みんなに伝わったら、じゃあ始めよう」というのではなくて、もうできるところとか、たくさんあります。「ロードマップを作る」のが一つの作業だとしたら、「ロードマップを歩き始める」作業を、ぜひやっていく必要があると思うのです。</p>

<p>そうやってやってみた結果を、ロードマップに当然フィードバックすることができます。今回の生活者ヒヤリングは、その小さな、小さなきっかけになるとは思いますけど、少なくても、先ほど委員の方からも出ていましたが、実際に行動するために必要な知識がまだまだ足りない。</p>

<p>生活者ヒヤリングで出たいくつかの声を見ていると、たとえば、「こまめに電気を消すと言うけど、あまりこまめに消すと、余計に電気がかかる。だから本当は、こまめに消さないほうがいいんだ」と思っている人もいます。昔、電球がなかなかつかなかった時はそうだったと思うんですが。そういうアンラーン（unlearn）ができていない。昔入ってきた情報が、次の新しい情報に置き換わっていないという例もあります。</p>

<p>あと、「エアコンとこたつとどっちがいいんだろう？」という議論をしていたグループもあります。そのあたりは生活者も知りたいです。村上先生の住宅ワーキングなどで、もし可能であれば、「機械を替える、装置を替える」だけではないところも研究していただければうれしいなと思います。</p>

<p>生活者が知りたいことや知識をきちんと掘り下げて出していくということと、きっかけを掘り下げること。さっき大聖先生がおっしゃっていましたが、たとえば太陽光発電はもうすでにつけた人たちを集めてヒヤリングをする。高効率給湯器に買い替えた人たちを集めてヒヤリングする。それはどういうきっかけだったのか。バリアー（障壁）があったとしたら、それをどう乗り越えたのか。きっとそれはいろいろ展開できると思います。</p>

<p>もう一つは、先ほども言いましたが、場面ごとの働きかけです。たとえば引っ越しというのが大きなきっかけになるのだったら、引っ越しする人たちに、どういう働きかけを準備しておくか。</p>

<p>小学校からのプリントが、ほかのメディアよりもずっと影響力が高いということが本当だったとしたら、そういったチャンネルをどう使っていくか。そういったことは個々にやってみて、またその結果をフィードバックして、ということができると思います。</p>

<p>それから、先ほどの報告でも言いましたが、行動を取る上での障壁、バリアーが何かというのをもっと掘り下げていうこと。特にコスト以外のバリアーは、まだ私たちにあまりよくわかっていないので、それを掘り下げて、その障壁を下げるには何が必要か。どういう仕組みがあればいいかを考えること。</p>

<p>そういったことを、ロードマップの精査を続けるのと並行して、具体的にもう実行して－－もしかしたらこの小委員会ではないかもしれませんが－－、実行して、やってみてわかったことをまたロードマップの精査にフィードバックする。机上だけでずっとやるのではなくて、もうロードマップを歩き始めていいのではないかと思っています。<br />
</p>]]>
      
   </content>
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   <title>環境モデル都市の学びを全国へ</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://daily-ondanka.com/edahiro/2010/20100608_1.html" />
   <id>tag:daily-ondanka.com,2010://3.2692</id>
   
   <published>2010-06-07T16:30:00Z</published>
   <updated>2010-06-21T07:34:16Z</updated>
   
   <summary>■環境モデル都市の学びを全国へ 福田内閣時代に設置された「温暖化に関する懇談会」...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://daily-ondanka.com/">
      <![CDATA[<p><strong>■環境モデル都市の学びを全国へ</strong></p>

<p>福田内閣時代に設置された「温暖化に関する懇談会」はそのいくつかの分科会とともに、民主党政権に変わって廃止されましたが、１つだけ生き残っている？ものがあります。「環境モデル都市」です。</p>

<p>こちらに素敵なウェブサイトもできているので、ぜひごらん下さい。<br />
<a href="http://ecomodelproject.go.jp/">http://ecomodelproject.go.jp/</a></p>

<blockquote> 「低炭素社会」と言われても、イメージが湧かない……！そんな声に応え、目指す社会の姿を具体的に分かりやすく示すのが、「環境モデル都市」です。高い目標を掲げて先駆的な取組にチャレンジする都市を国が選定し、その実現を支援しています。現在、13都市が選定されています。
</blockquote>

<p>北九州市<br />
京都市<br />
堺市<br />
横浜市<br />
飯田市<br />
帯広市<br />
富山市<br />
豊田市<br />
下川町<br />
水俣市<br />
宮古島市<br />
檮原町<br />
千代田区</p>

<p><br />
環境モデル都市の分科会の委員から、数名が「環境モデル都市評価アドバイザリーグループ」の委員に任命され（私も入っています）、先月評価会合が開催されました。その結果と学びがアップされていますので、ご紹介します。<br />
<a href="http://ecomodelproject.go.jp/doc/D27">http://ecomodelproject.go.jp/doc/D27</a></p>

<p>～～～～～～～～～～～～～ここから引用～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>我が国政府は、今後目指すべき低炭素社会の姿を具体的にわかりやすく示すため、平成20年７月以降、温室効果ガスの大幅削減など高い目標を掲げて先駆的な取組にチャレンジする都市を「環境モデル都市」として選定し、関係省庁が連携してその実現を支援しています。</p>

<p>選定された13の環境モデル都市は、それぞれが掲げる大幅な削減目標達成のための具体的な行動計画「アクションプラン」を策定し、平成21年４月に公表しました。</p>

<p>策定から１年を経て、今般「アクションプラン」に基づく取組の平成21年度の進捗状況について、各自治体から報告を受けました。（各都市からの報告資料はこちら。<a href="http://ecomodelproject.go.jp/doc/D27">http://ecomodelproject.go.jp/doc/D27</a>　）</p>

<p>各自治体からの報告をもとに、内閣官房地域活性化統合事務局において、他の自治体にも広く展開が可能と考えられる取組を抽出するとともに（別紙１）、各都市の事業の進捗状況の評価を行いましたので（別紙２）、公表します。</p>

<p>なお、評価に当たっては、平成22年５月19日に開催した「環境モデル都市評価アドバイザリーグループ」（別紙３）の有識者からも助言をいただきました。</p>

<p>各環境モデル都市に対しては、今後、国内外の成功事例・失敗事例を踏まえた取組の拡充・改善の勧告等を行いつつ、秋には、各環境モデル都市の温室効果ガス排出量の状況についてもフォローアップを行い、必要に応じて選定都市見直しの検討等を行います。</p>

<p>～～～～～～～～～～～～引用ここまで～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>この中でも、「 別紙１　全国展開が可能と考えられる取組」はぜひ見て下さい。<br />
<a href="http://ecomodelproject.go.jp/upload/100524FUkekka/besshi1.pdf">http://ecomodelproject.go.jp/upload/100524FUkekka/besshi1.pdf</a></p>

<p>いわゆる「ベストプラクティス」（優良事例）といわれるもので、それぞれの環境モデル都市で試行錯誤して企画・実施した取り組みの中でも、全国に展開できる可能性があるもの（しかも、あまりお金がかからず効果がある！）をピックアップしてまとめたものです。</p>

<p>13の環境モデル都市は、こうしたベストプラクティスを創り出す切り込み隊長のような役割を期待されて、選定されました。日本中の自治体が、ここでの試行錯誤や学びを、自分たち流にしながら採り入れることができます。自治体の方、ぜひ眺めてみて「自分たちだったら何ができるか？」考えてみて下さいね！　良いヒントになると思います。</p>

<p>これからもこうした「全国展開ができる取り組み」は増えていくと思いますが、現在の報告書に載っているのは、以下のものです（ぞれぞれ１枚のシートにまとめられているのでわかりやすいです）</p>

<p><strong>◎堺モデル</strong><br />
「金融機関と連携した新規環境ビジネスの創出」<br />
市内２２金融機関が、「ＳＡＫＡＩエコ・ファイナンスサポーターズ倶楽部」を設立し（平成２２年２月） 、環境関連金融商品の提供や市内８０店舗で省エネ取組を行うほか、環境イベント等啓発活動を実施。</p>

<p>金融機関による組織の設立と市との協力協定の締結、環境関連金融商品の提供とともに、「ＳＡＫＡＩ環境ビジネスフェア」の開催など、環境関連のビジネスマッチング等により、新規環境ビジネスの創出を図っている。</p>

<p><strong>◎飯田モデル</strong><br />
「おひさま０円システム」による住宅用太陽光発電普及プロジェクト」飯田市、地元金融機関、企業と連携し、全国初の初期投資ゼロで住宅用太陽光発電を設置するシステム<br />
を構築。平成２１年度から実施。</p>

<p>設置した市民が売電量を増やす目的を持って家庭で省エネ行動を実施することにより、民生・家庭分野における温室効果ガスを削減。</p>

<p><strong>◎京都モデル</strong><br />
「新ダイヤ編成による公共交通機関の利便性向上」<br />
公共交通優先の「歩くまち・京都」に向け，公共交通の利便性を高める取組として，京都市営地下鉄・市バスにおいて「河原町通等間隔走行」、「シンデレラクロス」などを盛り込む新ダイヤを平成22年3月に実施した。</p>

<p>ダイヤ改正の機会を捉えた投資の少ない，工夫による公共交通利便性向上を図っている。</p>

<p><strong>◎富山モデル</strong><br />
「住宅建設・取得への助成など公共交通沿線への住み替え促進」<br />
公共交通軸の沿線において、住宅建設・取得への助成、公共交通サービスの充実等により、居住を誘導(沿　線エリア居住割合:現在約3割→20年後約4割)。</p>

<p>まちなかや公共交通沿線への住み替え促進など、コンパクトシティ化に向けて徹底した取組を推進している。</p>

<p><strong>◎下川モデル</strong><br />
「環境先進企業等と連携した森林づくりプロジェクト」<br />
カーボンオフセット制度による都市の環境先進企業等と山村地域連携による森林づくりプロジェクトを実践。J-VER制度により森林吸収クレジット5,688t-CO2を発行。</p>

<p>外部資金を活用した森林経営を行い、地域産業の発展と雇用の創出、さらに都市企業との交流人口拡大等による地域活性化と温暖化対策に貢献している。</p>

<p><strong>◎横浜モデル</strong><br />
「都市・農山村連携事業（横浜市・道志村）」<br />
農山村地域の森林資源を活用し、山梨県・道志村・横浜市の３者が共同研究したカーボンオフセット事業及び交流拡大事業等を展開。</p>

<p>農山村地域が持つ森林資源と都市部が持つ人的資源、技術をうまく組み合わせ、県境を越えた事業展開や交流人口拡大による地域活性化と温暖化対策に貢献。</p>

<p>飯田モデル、富山モデル、京都モデルをはじめ、こうした取り組みがどんどん広がっていったらいいなあ！と願っています。</p>]]>
      
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   <title>原発10基分！日本の洋上風力発電の可能性と取り組み</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://daily-ondanka.com/edahiro/2010/20100602_1.html" />
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   <published>2010-06-01T16:21:52Z</published>
   <updated>2010-06-21T07:34:35Z</updated>
   
   <summary>■日本の総電力における風力発電による発電量の割合は？ 2008年の日本の総電力に...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://daily-ondanka.com/">
      <![CDATA[<p><strong>■日本の総電力における風力発電による発電量の割合は？</strong></p>

<p>2008年の日本の総電力における風力発電による発電量の割合はどのくらいだと思いますか？</p>

<p>0.3％です。</p>

<p>どうしてなのかな？　「日本は狭いから」「日本は漁業権がウルサイから」等々、いつもの「日本特殊論」で片づけてしまわないで、日本独自の事情があったとしたら、そのなかでどうやってやるべきことを進めるかを考えていかないと、世界のガラパゴスに取り残された浦島太郎さんになってしまいます。</p>

<p>先日、温暖化対策の<a href="http://www.env.go.jp/council/06earth/yoshi06-11.html">中長期ロードマップ小委員会</a>のヒヤリングに来てくれた三菱重工の方が、「御社は風車を製造しているが、そのほとんどを輸出しているのはなぜか？」というような質問に、「たまたま今は海外のほうが展開しやすいからです」というように答えていらっしゃいました。企業としてはいうまでもなく、買い手がいるところに売るわけですものね。</p>

<p>どうやったら日本で買い手が増えるのか、現在議論中の「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」を含め、制度や仕組みの整備を急いでほしいなあと思います。</p>

<p>---------------------------------------------------------------</p>

<p><strong>■日本の洋上風力発電の可能性</strong></p>

<p>洋上風力発電については、国土は狭いけど海岸線が長い日本には大きな可能性があると言われています。</p>

<p>「洋上風力エネルギー賦存量の評価」山口 敦 石原 孟<br />
<a href="http://www.jstage.jst.go.jp/article/jwe/32/2/63/_pdf/-char/ja/">http://www.jstage.jst.go.jp/article/jwe/32/2/63/_pdf/-char/ja/</a></p>

<p>この研究は、「東京湾を除く関東地方沿岸域の陸地から50kmまでの範囲を対象とし，水深別，海岸からの距離別に風力エネルギー賦存量を求めた．また，海域によっては社会的，経済的な理由により大規模洋上ウィンドファームの建設が現実的でない海域も存在するため，数種類のシナリオを想定し，社会的制約条件および経済的制約条件を考慮した賦存量を推定した」もので、条件や計算等の詳細は上記ファイルをみていただくとして、以下の結論が書かれています。</p>

<p>●海岸からの距離50kmまでの全海域を対象とした場合に，風力エネルギー賦存量は年間287TWhとなり，2005年の東京電力の年間電力販売量とほぼ等しい．</p>

<p>●浮体式基礎を含めた場合，賦存量は大きく増大し，設備利用率が30%以上となる海域を対象とした場合，最も厳しい社会的制約条件を課したシナリオでも賦存量は100.59TWh/year に達する．また，この場合，水深20～200m，海岸からの距離10～30km までの海域に，東京電力の年間電力販売量の14%に相当する39.32TWh/yearの賦存量が存在する</p>

<p>潜在可能性はとても大きく、現実的な見積としての社会的制約条件を課したシナリオでも、フローティング式（海底に足場を置かず、風車を海に浮かべる方式）の技術が実用化できれば、大きな可能性があることがわかります。</p>

<p>数年後には、……「東京電力の販売する電力の７分の１は、風力発電なんですよ」ってね！</p>

<p>---------------------------------------------------------------</p>

<p><strong>■原発10基分！　日本の洋上風力発電への取り組み、追い風ビュンビュンです～</strong></p>

<p>最近のニュースからいくつかご紹介します。</p>

<p>●政府の総合海洋政策本部（本部長・鳩山由紀夫首相）が検討している「海洋再生可能エネルギー戦略」素案が明らかになった。</p>

<p>海洋に風力発電設備を設け、2020年までに原子力発電所10基分にほぼ相当する１千万キロワット以上の電力を生み出す。直径120メートルの大型風車が２千基以上稼働する計算だ。</p>

<p>波力や潮流を使ったエネルギー技術も開発。12年から実施し、温室効果ガス削減や沿岸部振興につなげる。</p>

<p>洋上風力発電の普及には大型風車の開発や、工事用の特殊船舶の建造などが必要とされ、鉄鋼、機械、造船といった産業への波及効果も大きい。政府は６月に策定する成長戦略に、洋上発電の支援を盛り込む考えだ。</p>

<p>洋上発電は陸上で問題になっている風車の低周波音や騒音の被害を避けられる。ただ陸上に比べ設置費用がかさみ、地震や台風への対策や、安定稼働のための技術開発が課題とされる。周辺海域で操業する漁業者との権利調整も必要だ。</p>

<p>国内では現在、北海道せたな町などで14基が稼働しているが、発電量は計１万１千キロワット程度で、200万キロワット超の欧州に比べ普及が遅れている。</p>

<p>●環境省は2012年度末にも、風車を海に浮かべて発電した電気を海底ケーブルで地上に送る「浮体式」洋上風力発電の実証試験を始める。</p>

<p>浮体式は水深が50メートルを超える海域に設置できる。深い海域にも設置できるので、風車の土台を海底に固定する「着床式」に比べ導入可能な場所が５倍以上に増える。14年度まで実験し、発電や送電の性能、耐久性、海洋生物への影響などを調べる。　浮体式は各国が技術開発中。　日本風力発電協会では浮体式の普及が見込める50年度には風力発電による電力供給量が国内全需要の１割を占めるとみている。</p>

<p>●東京電力、銚子市南沖合の洋上に風況観測タワーに続いて風力発電設備を設置　東電はＮＥＤＯとの共同研究事業として、千葉県銚子市の南沖合約３kmの洋上に着ローター直径約90ｍの床式風力発電設備を設置し、洋上風力発電に関する運転保守方法の確立や、発電システムの設計指針作成などに向けた「洋上風力発電システム実証研究を６月を目途に開始する。</p>

<p>日本近海の厳しい自然環境に適した設計・施工方法や運転保守方法などを確立するとともに、洋上の風力発電設備が環境に与える影響について調査を行うもので、洋上風力発電の実用化に向けた次なるステップとなる。</p>

<p>楽しみですね～！　洋上での技術開発だけじゃなくて、陸上での制度の整備も進めなくちゃ！ですね。<br />
</p>]]>
      
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   <title> 第１回「地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ小委員会」での発言録～ルービックキューブの解き方</title>
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   <published>2010-05-09T16:45:20Z</published>
   <updated>2010-05-10T01:53:21Z</updated>
   
   <summary>■地球温暖化対策に係る中長期ロードマップについて ■地球温暖化対策に係る中長期ロ...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://daily-ondanka.com/">
      <![CDATA[<p>■地球温暖化対策に係る中長期ロードマップについて</p>

<p>■地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ小委員会が始まりました</p>

<p>■第１回「地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ小委員会」での発言録</p>

<p>■ルービックキューブの解き方</p>

<p>---------------------------------------------------------------</p>

<p>■地球温暖化対策に係る中長期ロードマップについて</p>

<p>どうやって温暖化対策を進めていくか、「地球温暖化対策に係る中長期ロードマップの提案～環境大臣 小沢鋭仁 試案～」が３月31日に発表されました。</p>

<p>＜概要＞ ／＜本体＞ などの資料はこちらにあります。 <br />
<a href="http://www.env.go.jp/earth/ondanka/domestic.html#a04-3">http://www.env.go.jp/earth/ondanka/domestic.html#a04-3</a></p>

<p>この中長期ロードマップは、閣議決定された「温暖化対策基本法案」が国会で成立すると、その基本計画の土台になると考えられているものです。</p>

<p>ですから、個人の暮らしにとっても、企業にとっても、街づくりにとっても、とっても重要なものです。エネルギーはどうなるの？　CO2を大きく減らしていくために、何がどう変わるの？　一般家庭は何をするの？　どういう世界・社会になっていくの？……などなど。</p>

<p>個人にとっての重要なものなのですが、それにしては、ごくフツーの一般市民にわかりやすいカタチで提示されているとは言えない状態なので(これに限らず政府の資料はだいたいそうですが）、わかりやすく「こういうことなんですよー」と伝えて、「どう思うか」と意見交換をする場をつくりたいと思っています。。。場を設定できたら、お声を掛けますので、お楽しみに。</p>

<p>さて、この中長期ロードマップは、以下の検討会が検討を重ねて作り上げたものです。以下に議論の様子や資料があります。</p>

<p>地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ検討会<br />
<a href="http://www.env.go.jp/earth/ondanka/mlt_roadmap/comm.html">http://www.env.go.jp/earth/ondanka/mlt_roadmap/comm.html</a></p>

<p>委員名簿をみると、主に各セクターの研究者がメンバーであることがわかります。<br />
<a href="http://www.env.go.jp/earth/ondanka/mlt_roadmap/comm/com01-01/mat00meibo.pdf">http://www.env.go.jp/earth/ondanka/mlt_roadmap/comm/com01-01/mat00meibo.pdf</a></p>

<p>---------------------------------------------------------------</p>

<p>■地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ小委員会が始まりました</p>

<p>こうして、小沢大臣私案として発表された中長期ロードマップを、議論やパブリックコメントなどを通じて、さらに練り上げていくために小委員会が設置され、４月30日に第１回の会合が開催されました。<br />
<a href="http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12408">http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12408</a></p>

<p><br />
パブリックコメントの募集はこちらにあります。<br />
「地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ（環境大臣試案）」に対する御意見の募集について<br />
<a href="http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12381">http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12381</a></p>

<p>今回の小委員会は、最初から検討してきた検討会の13人に加えて、研究者や有識者、産業界のメンバー、そして、NGOからということで私も入れてもらって、計20人からなる小委員会です。</p>

<p>第１回に参加してのようすは<a href="http://www.es-inc.jp/edablog/diary/archives/001814.html">ブログ</a>にも書きましたが、20人の委員のうち、女性が１人だけというのは・・・。</p>

<p>ともあれ、小委員会では、今後、各界の方をお呼びしてのヒヤリングをがんがん進め、議論をしていく予定になっています。そのうち、小委員会のウェブページもできるでしょうから、委員名簿や資料、議論のようすをみていただけると思います。小委員会は原則公開ですので、ご興味のある方、直接会場へもどうぞ！</p>

<p>---------------------------------------------------------------</p>

<p>■第１回「地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ小委員会」での発言録</p>

<p><br />
（今回は特にプレゼンを要請されたわけではなかったので、資料を読んでの質問とコメントを簡単に述べました）</p>

<p>ありがとうございます。今回から参加させていただくことになりました枝廣です。よろしくお願いします。</p>

<p>これまでの検討をずっとされていて、大変なご苦労をなさってまとめてくださったと思います。数値であるとか内容については、これからいろいろと議論がされると思いますが、少なくとも、みんなが見て広く議論ができる、その土台を作ってくださったことに、一国民として感謝申し上げます。</p>

<p>何点か質問とコメントとさせていただきたいのですが、最初は、これまで検討して、このロードマップを作ってこられた委員の皆さまへの質問になります。このロードマップを作るに当たって、何が大きなもしくは主な障壁であると、もしくは阻害要因であるという認識を持って、このロードマップを作られたのか、それをぜひ教えてください。</p>

<p>それから、次はコメントになるかと思いますが、先ほどの影山委員も、エネルギー、再エネに関して精査が必要だというお話がありましたが、私も逆の方向でまったく同じく、もっと精査がいるなと思っています。</p>

<p>やはり、低炭素化を進める上では、エネルギーをどうやって転換していくかというのは、一番の鍵だと思っています。先ほど杉山委員からも、民生の暮らしのCO2の話が出ました。</p>

<p>家庭部門からのCO2というのは（私が言うのは釈迦に説法ですが）、３つのものを掛け合わせて計算されると認識しています。世帯数と、世帯当たりのエネルギー消費量と、そのエネルギーのCO2原単位と、それを掛け合わせたものが暮らしのCO2、もしくは家庭のCO2となります。</p>

<p>おそらく、世帯数は増えておりますし、これからも、社会的な動きを見ると、増える可能性があるのではないかと。そうすると、世帯当たりの省エネを進めるという意味で省エネ家電を進めるとか（これは今回入っていると思いますが）、それから、エネルギーのCO2の原単位を減らしていかない限り、家庭部門は減っていかないということです。</p>

<p>「再エネの目標が10％」というのが、これはあとで細かくお聞きしてもいいかもしれないのですが、どのように計算されたかということ、つまり何を前提にしているかということを知りたいと思っています。</p>

<p>再生可能エネルギーについては、「物理的な潜在可能性」というものと、それをどれぐらい実際に使えるかという「技術的な潜在可能性」、そして技術があったとしても、それは今のコストでは無理だ、もしくは今の制度では無理だという、「コスト・制度的な潜在可能性」、いくつかの段階で、計算することができると思うのですが。</p>

<p>例えば風力を見積もられた時に、陸上だけなのか、洋上も入っているのか、例えば波力はどうなのか等々。そのあたりをしっかり見ることが、自分にとって、この先いろいろコメントさせていただく上で重要なので、あとで教えてください。</p>

<p>それから、次のコメントは、先ほど影山委員がおっしゃったこととまったく同じ、同感だというコメントなんですが、やはり家庭部門にしても、何十万円なり何百万円なりがプラスでかかりますというのを、「はい、そうですか」と、「じゃあ、10年後で回収できるんだったらやりましょう」と言える人は、なかなか少ないと思います。</p>

<p>なので、負担でも投資――投資と扱ったほうがいいと思いますが、それを、「先々プラスになるから」、もしくは「やらないといけないから」という、我慢してやらなきゃいけないというよりも、それを負担と感じさせないような仕組みを、どのように入れていくか。</p>

<p>例えば、簡単な例で言うと、家庭版のESCOであるとか、そういった投資をすることによって削減できるCO2を買い取るとか、いろいろな形があるのではないかと思うんですが、そのあたりの議論があったら、もしくは具体的な仕組みをお考えだったら、教えてください。</p>

<p>それからもう１つは、これは自分自身、この小委員会に参加する中で考えていきたいと思っていることなのですが、単体での省エネが進んだとしても、総量は増えてしまうという、いわゆる「リバウンド効果」というのがありますよね。</p>

<p>例えば省エネをして、その分、光熱費が安くなると、その可処分所得が増えた分を別のことに使って、結局CO2が増えてしまう。そのリバウンド効果をどうやって回避するかという仕組みも含めて、単体での省エネないし燃費改善というのをやっていかないといけない。そのあたりを考えていきたいと思っています。</p>

<p>それから最後の点になりますが、寺田局長が先ほど「各省との擦り合わせをしながら」というお話がありましたが、これが一番大切なポイントではないかと思っています。</p>

<p>今、「新成長戦略」と「エネルギー基本計画」と、そしてこの「温暖化対策基本法」と３つ、成長とエネルギーと温暖化と、それぞれのところで議論が進んでいますが、ここのところが統合的になっていかないと、それぞれでいいものを作っても、うまく動かないと思うんですね。</p>

<p>先日、私は、経産省が「環境エネルギー政策に関する国民対話」というのをやっていらっしゃる所に参加してきました。経産省でも、１つの柱は「暮らしのCO2削減」だと。環境省も今回は、企業や産業界のヒヤリングを含め、そのあたりもしっかり切り込んでいくよと考えていらっしゃる。</p>

<p>両方がやっていることは、かなりオーバーラップというか、重なってきているところもあるので、産業界を呼び込んでヒヤリングするにとどまらないで、どういった形で各省との擦り合わせ、もしくは成長戦略やエネルギー基本計画との擦り合わせをしていくのか。これは自分自身に答えがあるわけではありませんが、そこをやっていかないといけないのではないかなと認識しています。</p>

<p>以上です。</p>

<p>---------------------------------------------------------------</p>

<p>■ルービックキューブの解き方</p>

<p>去年の暮れからこの春にかけて、「<a href="http://daily-ondanka.com/edahiro/2009/20091229_1.html">新成長戦略に関するヒヤリング</a>」「<a href="http://daily-ondanka.com/edahiro/2010/20100224_1.html">温暖対策基本法案に関するヒヤリング</a>」「<a href="http://daily-ondanka.com/edahiro/2010/20100408_1.html">エネルギー基本計画に関するヒヤリング</a>」と、３つすべてにお声がかかって、それぞれ意見表明をしてきました。三種目競技というか、トライアスロンというか(^^;)、よい勉強になりました。</p>

<p>３つとも、担当省庁は違いますが、めざしていること、考えなくちゃいけないことは、みーんな同じです。みーんなつながっているんです。</p>

<p>それぞれ別にやっては、結局うまくいきませんよね。３人で１つのルービックキューブをそれぞれ勝手に合わせようとするようなものですから。ひとりが目の前の面を合わせようと動かすと、他の人が合わせようとしてる面にも影響を与えちゃうんです。だって、エネルギーもCO2も、産業のあり方も日本の成長も、みんなつながっているのですから。</p>

<p>１つの国の話をしているのだから、それぞれが目の前の面に必死になるのじゃなくて、いっぺんに３面でも６面でもそろえるために、みんなの知恵を結集してほしいなあ。そのために少しでも自分にできることは何かなあ？と考えています。<br />
</p>]]>
      
   </content>
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   <title>日経エコロジー５月号より「沈みゆくツバルの現状」</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://daily-ondanka.com/edahiro/2010/20100428_1.html" />
   <id>tag:daily-ondanka.com,2010://3.2593</id>
   
   <published>2010-04-27T16:10:18Z</published>
   <updated>2010-05-10T08:42:35Z</updated>
   
   <summary>日経エコロジーの今月号で、「現地リポート　沈みゆくツバルの現状」を書かせてもらっ...</summary>
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      <![CDATA[<p>日経エコロジーの今月号で、「現地リポート　沈みゆくツバルの現状」を書かせてもらっています。１月末～２月はじめに、ツバルに行ってきて学んだこと、考えたことを書きました。</p>

<p>編集部の方のご快諾を得て、その内容を以下に転載します。</p>

<p>本誌には、写真家・枝廣淳子？によるツバルの写真が何枚か掲載されています。ぜひ本誌も見て下さいね。</p>

<p>～～～～～～～～～～～～ここから引用～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p><strong>現地リポート　沈みゆくツバルの現状</strong></p>

<p>文・写真／枝廣淳子　環境ジャーナリスト・翻訳家</p>

<p><br />
南太平洋に浮かぶ小国、ツバル。海岸のヤシの木の根元を洗う波の映像などで有名なこの国は「沈みゆく悲劇の島」と呼ばれ、「温暖化の被害者」の代名詞だ。一方で、中部大学の武田邦彦氏のように、「ツバルは沈んでいない。子どもたちにウソを教えるな」という主張もある。</p>

<p>実際のところはどうなのだろう。　ツバルは本当に沈んでいるのだろうか。</p>

<p>今年１月下旬、NPO法人「Tuvalu Overview」が主催するツバル・エコツアーに参加して現地を訪れ、街の人々やツバル首相に話を聞いた。</p>

<p>ツバルは、ポリネシアに位置する９つの島からなる小国だ。国土の総面積は約26km2、人口は１万人弱。首都フナフチがあるフォンガファレ島に人口の約半分が住む。</p>

<p>フィジーで飛行機を乗り換えて２時間、コバルトブルーの海にリボンを丸く浮かべたような環礁の島々が見えてくる。平均海抜1.5～２ｍという平らで細く伸びる、緑の色濃いフォンガファレ島にプロペラ機は到着した。</p>

<p>第一印象は、「人々は海面上昇で逃げまどっているわけじゃないんだ」。マスコミが作り出したイメージをそのまま受け取っていた自分たちに気づく。実際のツバルは、幸せそうな人々が誰にもにこにこと笑顔で声を掛けてくれる、温かくて素敵な島だ。で、この島が沈んでいる？</p>

<p>島が「沈む」とはどういうことか。実は「沈む」という言葉は、島と海との相対的な関係を表している。お風呂に入っていて、お湯を足せばあなたは「沈んでいく」。お湯を足さなくても、「肩まで浸かりなさい」と言われて体を下げれば、やはり「沈んでいく」。そして、海辺の砂の城が波に削られていくように、地表が削られても「沈んでいく」。</p>

<p>つまり「沈む」とは、「海面上昇」「地盤沈下」「海岸浸食」のどれか、またはそれらの組み合わせによる現象なのだ。</p>

<p>では、「ツバルは本当に沈んでいるのか」。つまり、陸地に対して相対的に海水面は上がっているのか。そして、その原因は何か。温暖化に伴う海面上昇なのか、島の地盤沈下なのか…。</p>

<p>島の構造を説明しよう。島の土台はサンゴ礁がリング状に連なってできた環礁で、その上にサンゴの死骸や有孔虫の殻などが堆積している。健全なサンゴや有孔虫が絶えず島に砂を供給することで、島の地形が維持されていることが特徴である。</p>

<p>島の土台となっているサンゴ礁は石灰質で硬く、波の浸食も受けにくい。だが、その上に載っているサンゴの死骸や有孔虫殻などは波に簡単に流される。何らかの原因で海面が相対的に上昇して、波が石灰質の上の砂の堆積部分に当たるようになったためだろう。「あそこにあった小さな無人島があっという間に消えてしまった」という話を何度か聞いた。</p>

<p><strong>●地盤沈下が要因ではない</strong></p>

<p>ツバルの相対的な海面上昇は地盤沈下のせいだという主張がある。地下水の汲み上げ過ぎが原因だとする説もあるし、武田氏は「サンゴでできた島はもろくて崩れやすいこと」「米軍がずさんな埋め立て工事をしたこと」を、地盤沈下の要因だと主張する。実際はどうなのだろうか。　</p>

<p>地下水の汲み上げは、汚染問題によりこの数十年間は行われず、雨水利用が中心となっていた。</p>

<p>また、サンゴでできた環礁の島の沈下は一般に0.02～0.2mm/年と知られている。ツバルでは1993年から豪州国際開発局が数ヶ所の計測個所を固定したベンチマークと比較しているが、潮位計測点の低下は1993～2009年の間に1.1mmである。2002年より行われているGPSによる地盤高さの連続モニタリングでも地盤の沈下は認められていない。</p>

<p>一方、フナフチの潮位計による観測によると、1993年～2008年９月の平均潮位上昇は5.9mm/年だ。これは地盤の移動や大気圧、海水や大気の温度、風速・風力などへの補正を加えた数値であり、ここ15年ほどの海面と陸地の相対的な位置変化は、地盤沈下より海面上昇の影響が大きいといえる。</p>

<p>ＩＰＣＣ第４次報告書では、この100年の全球的な平均値として「海面は17cm上昇」（1961～2003年の全球平均の海面変化トレンドは1.8mm/年）としている。上図から、ツバルは海面上昇の著しい地域に位置していることがわかる。</p>

<p>しかし、現地での見学、聞き取りや文献調査をするにつれ、「温暖化→海面上昇→水没」といった単純な図式で表せるものではないこともわかってきた。今回把握できた主な要因をシステム思考のループ図で示したものが下図である。<br />
<img alt="tuvalu_CLD.JPG" src="http://daily-ondanka.com/report/data/tuvalu_CLD.JPG" width="522" height="389" /></p>

<p><br />
<strong>●複数の要因が絡み合う</strong></p>

<p>温暖化で海水が熱膨張することに加え、南極やグリーンランド、氷河の氷が溶けることで海水量が増え、海面が上昇している。海面が上昇すると、海岸浸食が激しくなる。温暖化に伴う嵐の強大化も海岸浸食を加速する。ツバルでは、海岸浸食によって海辺の木があちこちで倒壊している様子を目にした。木が倒れると、その根が抑えていた土壌が流出する上に、嵐や波に対する防波堤機能を失ってますます海岸浸食が進む。</p>

<p>浸食された土壌はサンゴに積もってその生育を妨げ、濁った海水はサンゴの光合成を阻害する。温暖化に伴う海水温の上昇もサンゴに悪影響を与える。こうしてサンゴや有孔虫の生育・生存が危うくなり、島を形成する砂の供給量が減っていく。</p>

<p>このように、温暖化というグローバルな要因がツバルの海面上昇や海岸浸食、島の土壌の減少に影響を与えている。現地では実際に海岸浸食や木の倒壊、サンゴ礁の被害などを見ることができる。</p>

<p>しかし、原因はこういったグローバルな要因だけではない。人口増加や生活の西欧化によって廃棄物や家庭排水が増加。適切に処理されていない汚排水が海に垂れ流されて富栄養化を引き起こし、サンゴに藻が生えるなどしてその生育を妨げている。</p>

<p><strong>●グローバル＆ローカルな対応</strong></p>

<p>南太平洋に関するデータは計測開始から20年程度のものも多く、長期的なトレンドを断ずることはできないが、少なくともここ15～20年のデータを見る限り、（１）ツバルでは海面上昇が起こっており、（２）その上昇を説明できる規模の地盤沈下は起こっていないことがわかる。</p>

<p>現在のツバルの状況は多くの要因の組み合わせによる結果である。「要因は１つであるはずだ」という思い込みは捨てねばならない。温暖化以外にも要因があるからといって、温暖化が要因であることを否定することはできないのだ。</p>

<p>そして「ローカルな要因による状況の悪化が、グローバルな要因によって今後悪化していく大きな問題への脆弱性を高めている」ことに対して、短期的および中長期的対策を考え、実行していく必要がある。</p>

<p>私たちはグローバルとローカルの両方の要因に対応しなくてはならないのだ。グローバルな要因だけを強調することは、ローカルな問題から目をそらせる危険性がある。一方で、ローカルな要因だけに帰すことは、本質的な問題解決にはならない。</p>

<p>今後はますますグローバルな要因の影響が大きくなるだろう。21世紀中の海面上昇をＩＰＣＣは18～59cmと予測、独ポツダム気候変動研究所は２ｍ近い可能性を指摘している。</p>

<p>ツバルは国際社会に警鐘を鳴らしつつ、自国のローカルな問題に取り組む必要がある。そして日本を含む世界の国々は「かわいそうなツバルを救うため」ではなく、自分たちのためにも、一刻も早くグローバルな要因の加速を止めなくてはならない。</p>

<p>～～～～～～～～～～～～引用ここまで～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>ツバルへ行ってみて、「現場に行かないとわからないことがいっぱいある」ことを改めて痛感しました。特にツバルのように、多くの人が気軽に行ける場所ではなく、主にマスコミの伝える情報や切り口に頼って、イメージをつくらざるをえない場合はそうです。</p>

<p>「沈む、沈まない」論争とはまったく違う次元の、ブータンとも共通する「幸せの国・ツバル」の姿や背景を、現地に詳しい方の協力を得て、本に書こうと思っています。</p>

<p>日本での自分の１日あたりの笑顔の量が「１」だとすると、ツバルでは「100」ぐらいだったんですよ。いい１週間でした～。(^^;<br />
</p>]]>
      
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   <title>経産省「環境・エネルギー政策に関する国民対話」での発言録と今後の予定</title>
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   <published>2010-04-21T16:00:00Z</published>
   <updated>2010-04-26T00:41:47Z</updated>
   
   <summary>４月22日に経産省主催の「環境・エネルギー政策に関する国民対話」に参加してきまし...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://daily-ondanka.com/">
      <![CDATA[<p>４月22日に経産省主催の「環境・エネルギー政策に関する国民対話」に参加してきました。</p>

<p>経産大臣のご挨拶のあと、経産省より「環境・エネルギー政策」についての説明があり、その後、私を含めて４人が先に意見を述べさえてもらい、そのあと、会場の方々から挙手での意見・質問、それに対して、数回にわけて、経産省から質問に対して答える、というプロセスでした。</p>

<p>私は「エネルギー基本計画に関するヒヤリング」で発表させてもらっているので、（発表内容、音声ファイルはこちらにあります）<br />
<a href="http://daily-ondanka.com/edahiro/2010/20100408_1.html">http://daily-ondanka.com/edahiro/2010/20100408_1.html</a></p>

<p>簡単に以下のような意見を述べました。</p>

<p>～～～～～～～～～～～～～ここから引用～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>ありがとうございます。お先に一言申し上げたいと思います。</p>

<p>皆さんももうすでにおっしゃっていることですけれど、エネルギーと環境というのは切っても切れないことなので、これまで「経産省はエネルギーだけよ」と言ってきたのが、しっかり環境も、エネルギーの側面が中心ですけれど、それ以外も含めて取り組むということ、そしてこういう場で国民と直接対話をして、それを進められるというのは、ほんとに素晴らしいなと思います。</p>

<p>たぶん、こういう国民対話の場というのは２つ目的があって、１つは、圧倒的に物事を知っている、情報を知っていらっしゃる政府が、それをしっかり国民に伝えるという場であり、そして一方、暮らしの主体者である私たち国民が、日々どういうことを感じているのか、何に困っているのか、それを素直に聞いていただく、その２つの目的があるんだろうと思っています。</p>

<p>私のほうから３つ、申し上げようと思います。</p>

<p>１つは、先ほどのご説明にもありましたが、「暮らしのＣＯ２が増えている」、家庭部門が増えているということです。常にそういうことを言われるわけです。今回の中でも、「暮らしのＣＯ２半減」という目標を掲げられていると思います。</p>

<p>暮らしのＣＯ２って、ちょっとわかりにくいんですが、これは３つのものを掛け合わせて、暮らしのＣＯ２、家庭部門のＣＯ２が計算されます。</p>

<p>１つは世帯数ですね。そして、１世帯当たりのエネルギー消費量、そのエネルギーをつくるのにどれぐらいＣＯ２が出ているか、というエネルギーのＣＯ２原単位です。</p>

<p><strong>家庭部門のＣＯ２＝世帯数　×　１世帯当たりのエネルギー消費量　×　エネルギーのＣＯ２原単位</strong></p>

<p>この３つを掛け合わせたものが暮らしのＣＯ２になります。</p>

<p>ですから、「半減」と言うからには、世帯数は、これから日本はどうなるのか。おそらくこれからも増えていくと思います。その中でＣＯ２を半減するとしたら、じゃあ、１世帯当たりのエネルギー消費量をどうするつもりなのか？</p>

<p>私たち国民は、今、電力を選べませんので、最後のところ、つまり「そのエネルギーを使うとどれぐらいＣＯ２が出るのか」という原単位は、私たちはなかなか触れません。それは恐らく産業を通じて、経産省なりがやっていかれることだと思います。</p>

<p>このように３つの要素に分けて、それぞれ、これまでどうだったのか、そしてこれからどうなりそうなのか、それをどうしていくのか。世帯数や１世帯当たりのＣＯ２、エネルギー消費量。国民に家庭のＣＯ２が増えているとだけ言うのではなくて、全体像を伝えて政策を立てていっていただきたいというのが１点目です。</p>

<p>もう１つは、こういう議論のときに必ず、「経済に対するマイナス」という話が出ます。そのときいつも思うんですが、「どういう時間軸で考えるのか」ということです。</p>

<p>「我慢したり頑張ったりして、短期的にはマイナスだけど、でも、それがあるから長期的にプラスだ」ということは、よくありますよね。これはおそらく、企業の方だったら、研究開発をやったら、そこでは利益はすぐに出ないけど、でもそれがあるから長期的に競争優位性を保てるわけで、これはごくごく普通のことだと思います。</p>

<p>なので、「これをやったら経済マイナスだよ」とか、「これだけお金がかかるよ」とか、そういうことはよく言われますけど、それだけではなく、「どういう時間軸で見ていて、それをやっているからこそ、長期的に日本はこうなるんだよ」という、その時間軸に沿った形で出してほしいなと思います。</p>

<p>たとえば今、固定価格買取制度もそうですけど、再生可能エネルギーに投資をする。それは国民の負担でもあるし、もちろん産業界の負担でもありますが、もしそれをやらなかったら、長期的に化石燃料がどんどん上がっていく世界で、私たち、余計にいくら払わなきゃいけないの？ということです。</p>

<p>やることのコストだけではなくて、やらないときのコスト。それも短期的ではなくて、長期的なことを含めて出していただきたい。</p>

<p>たとえば企業の方は、よくご存じのように、アメリカで自動車の排ガス規制が厳しくなったから、日本の自動車会社は頑張ってイノベーションを進めて、それでアメリカの市場に日本の車が入るようになったわけですよね。</p>

<p>その時の規制に応えてイノベーションしていた時は、そこだけ短期的に見たら、きっとマイナスだったと思います。でも、それをやったから長期的にプラスになっているという、その大きなグランドデザインをぜひ出していただきたいなと思っています。</p>

<p>最後は、こういった国民対話のプロセスそのものについてのお願いです。こういった場が開かれること自体、とても素晴らしいと思うんですが、往々にして、立場からものを言い、立場から非難をし、それに対して政府側は防衛をするか、もしくは知らん顔するかというのが、これまでよくあったパターンではないかと思います。</p>

<p>私たちも、立場からものを言うのをできるだけやめて、「○○すべき」「政府はこうすべき」と人の責任にするのではなくて、「こうしてくれたら、私たち、もっとこうできるのに」と、そういった形で、できるだけ話をしていけたらなと思っています。企業とか国民が動きやすくなるような仕組みをつくるのが政府の役割<br />
ですから、「こうやってくれたら、もっとやりやすのに」ということをぜひ、私たちの立場からも言っていきたいなと思っています。</p>

<p>後ろの方はきっと見えなかったと思うんですが、私、ここにいてすごくびっくりしたのは、政府の方、いつもそうなんですが、私たちが意見を言い始めたら、みんなでさーっとメモを取り始められました。みんな一生懸命メモを取られている。</p>

<p>メモを取られるのはもちろんいいことだし、大事だと思うんですが、「聞きました」という証拠のためにこういう対話をするのではなくて、その聞いたことを、じゃあどういうふうに――全部を政策に反映することはもちろんあり得ないと思いますが、どうやって政策のプロセスに入れていくのかということを、やはり考<br />
えていただきたい。</p>

<p>私、何度がヒヤリングに呼んでいただいたり、パブリックコメントに参加したりしましたけれど、そこで出した意見って、どこに行っちゃったんだろう？と思うことがよくあります。</p>

<p>「全部を受け入れて、全部を反映してくれ」と言うつもりはありませんが、やはり私たちがいろいろ思って伝えることがあるとしたら、それについて、どのようなプロセスで政策策定に入れていくのかということ－－そこもこれから期待しているところです。</p>

<p>以上です。</p>

<p>～～～～～～～～～～～～～引用ここまで～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>定員200人ということでしたが、会場はいっぱいでした。多くの方が手を挙げて、質問やコメントをされ、予定終了時刻を40分以上も延長して、手を挙げた方が全員発表して、終了となりました。</p>

<p>産業界の方が多いようすだったので、環境関係のパブコメのように、経団連や産業界の意見が同じ文言で大量に届くような、「立場からの発表」が多くなければよいのだけど、、、と思っていましたが、杞憂だったようで、ほっとしました。NGOの方も市民の方も、企業にお勤めの方も、ご自分の意見や疑問を冷静にきちんと発表され、最初の試みにしてはとても質の高い時間だったのではないかと思いました。</p>

<p>最初の説明も、会場からの意見や質問も、それに対する経産省側の答えも、追加のデータやリンクなどとともに、ウェブサイトにアップするとのこと。こうやって、「聞いておしまい」「その場だけ」ではなく、対話が続いていくことを願っています。</p>

<p>そういえば、経産省の方に、「今回の国民対話の参加者募集はどういうルートでおこなったのですか？」とお聞きしたところ、経産省のウェブサイトにアップされただけ、とのこと。</p>

<p>それでもこんなにたくさん集まるのはさすがだなー、チェックしている人が多いんだなー、と思いましたが、でもそれじゃ、経産省のウェブサイトを時々チェックしている人にしか、対話の機会があることが伝わりませんよね？　経産省のウェブサイトを頻繁に見ている産業界や企業だけではなく、ごく一般の人たちにも来てもらえるように、告知の仕方やチャンネルも、ぜひくふうしてもらいたいなあ。</p>

<p>今回の東京会場を皮切りに、札幌・仙台・名古屋・広島・福岡・高松など、全国で「環境・エネルギー政策に関する国民対話」を開催するとのこと。</p>

<p>こちらに日程と会場、申し込み方法が載っていますので、近くで開催の機会があれば、ぜひ「国民の声」を届けに行ってみて下さい。<br />
<a href="http://www.meti.go.jp/press/20100423005/20100423005.pdf">http://www.meti.go.jp/press/20100423005/20100423005.pdf</a></p>

<p>そう、きっと、見ているだけでもけっこう面白いです。ああ、霞ヶ関も少しずつでも変わりつつあるんだなあ！と。<br />
</p>]]>
      
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   <title>「エネルギー基本計画見直しのヒヤリング」での発言録</title>
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   <published>2010-04-07T16:00:00Z</published>
   <updated>2010-05-07T03:12:59Z</updated>
   
   <summary>４月６日の「エネルギー基本計画見直しのヒヤリング」での発言録をお届けします。 意...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://daily-ondanka.com/">
      <![CDATA[<p>４月６日の「エネルギー基本計画見直しのヒヤリング」での発言録をお届けします。</p>

<p>意見の対象：「エネルギー基本計画」見直し骨子（別紙）<br />
<a href="http://www.meti.go.jp/topic/downloadfiles/100324a02j.pdf">http://www.meti.go.jp/topic/downloadfiles/100324a02j.pdf</a></p>

<p>音声はこちら↓</p>

<p><embed src="http://www.google.com/reader/ui/3523697345-audio-player.swf" flashvars="audioUrl=http://daily-ondanka.com/edahiro/mp3/2010040610_hearing.mp3" width="400" height="27" pluginspage="http://www.macromedia.com/go/getflashplayer"></embed></p>

<p>※プレゼン資料は、このページ下のリンクからダウンロードしてご覧頂けます。</p>

<p>～～～～～～～～～～～ここから引用～～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>ありがとうございます。今ご紹介いただきました枝廣です。今日はこのような機会にお声がけいただき、ありがとうございます。私の資料、パワーポイントでブルーの色がかかっているものですが、こちらに沿って、冒頭20分ほどご説明させていただければと思っています。</p>

<p>まず、エネルギー政策の重要性についてです。私が申し上げるまでもないですが。私はずっと環境の分野で活動していますが、おそらく温暖化よりも先にエネルギー問題のほうが、日本にとっては大きな問題になると思っています。ですから日本が、自分の国の存続を考えて、あるべきエネルギー政策をとって、その結果として、副産物としてＣＯ２も減って、温暖化対策になると。多分、そういった筋書きのほうが、「温暖化」「温暖化」と言って、それだけで行くよりも、ずっとバランスの取れた形ではないかと思っています。</p>

<p>次に、このエネルギー基本計画、骨子を見せていただいて、じゃあ、どういう日本の姿が浮かぶのだろう？　今後20年にわたって考えていくということですが、私の浮かんだイメージは、ここに書いてある通りです。</p>

<p>「原発 イケイケ、<br />
　　石炭 ガンガン、<br />
　　　再エネ チョロチョロ」</p>

<p>（注：エネ庁長官をはじめ、テーブルを囲んだ方々から苦笑いや笑い声が上がりました。作戦成功！^^;)</p>

<p>もう一つ大事なことは、供給側については、これまで通りいろいろうたわれていますが、需要側は相変わらず目をつぶったままだということです。もちろん、省エネやっているじゃないかとおっしゃるかと思いますが、「省エネ製品だからよいと、たくさんつくって売る」という、そのビジネスモデルを変えない限り、いくら省エネをやっても－－、もともとを適正生産、適正消費に変えていかない限りは－－、温暖化対策もしくはエネルギー対策にはなりません。</p>

<p>としたときに、この基本計画を見せていただいて、書かれている問題意識のところは共有しますが、エネルギー資源の制約、そして炭素の制約が厳しくなる世界で、あまりワクワクする日本にならないんじゃないかというのが、私の第一印象です。</p>

<p>こういった日本で、私たちは安心して暮らしていけるのか。自分たちの世代は、ロンドン橋が落ちる前に通り抜けるかもしれないけど、子どもたち、孫たちはどうなんだろうということを、率直に思いました。</p>

<p>いくつか、自分の問題意識を共有していきたいと思います。</p>

<p>まず原発について。20年までに８基ということですが、これは「幻想」か、もしくは「やれかぶれ」というのは、非常に申し訳ない言い方かもしれませんが、率直にそう思いました。リードタイムがかかることを考えて、もしくは経済性を考えたときに、本当にこのように大きくうたっていいことなのか。</p>

<p>それから、先日、六ヵ所の再処理工場を見学に行かせていただきましたが、核の廃棄物の問題が解決されていない所でどんどんと原発を増やすということは、別の問題を後送りしているだけではないかと思います。</p>

<p>もう一つは、もし日本がもしくは先進国が、原発でエネルギー対策、もしくは温暖化対策をやりますと言ったときに、途上国に「それをやるな」とは、きっと言えないでしょう。としたときに、本当は原発をしてほしくない国にも原発が建ってしまうであろうと。そういったことをどう考えていくのか。</p>

<p>そしてもう一つ日本の特有の問題として、地震が起こりますから、そのたびに原発が止まって、エネルギーが止まって、もしくはＣＯ２が増えて、というのでは困ると思っております。</p>

<p>それから、「石炭ガンガン」ですが、これはＣＣＳを付ければいいじゃないかという論理かもしれませんが、ＣＣＳは長期的な解決策ではありませんし、短期的にも解決策ではない、単なる時間稼ぎであると、私は認識しています。</p>

<p>ご存じの通り、ＣＣＳを付けますと燃料が25％余計にかかるといわれています。効率が落ちるわけですね。そうすると、ＣＣＳを付けると、それだけたくさんの石炭を燃やさないといけない。</p>

<p>燃やすところでの炭素は回収できるかもしれませんが、余計な石炭を掘るため、もしくは輸送するためのＣＯ２は回収されません。たくさんのＣＯ２が余計に出てしまう。そして酸性雨とか、さまざまな石炭にまつわるほかの環境問題もあるわけです。</p>

<p>ＣＣＳはすぐに使えるわけではありません。これから実証していこうという段階ですから。「それがきっと使えるであろうから」「それを後付けするから」、石炭火力をどんどんつくりましょうというのはいかがなものかと。私は、これには強く反対したいと思っています。</p>

<p>もう一つ、天然ガスシフトがうたわれています。これは日本だけではなく、世界中でそうなっているわけですが、ここにお示ししたグラフは、デニス・メドウズが作ったものです。</p>

<p>仮に2000年の段階で、2000年のペースで使い続けたときに、世界の天然ガスが260年分あったとして－－大体これぐらいといわれているのですが－－、そのペースで使ったら260年持つけれど、今のようにどんどんと天然ガスシフトをしていけば、たとえば年率５％で需要が増えていけば、同じ量があったとしても54年でなくなってしまうということです。</p>

<p>ですから、天然ガスシフトも短期的な政策の一つ、時間稼ぎではありますが――石炭や石油よりはマシですから――これは最終的な、長期的な政策にはなり得ません。</p>

<p>それから、量の問題だけではなくて、値段の問題が次にあります。これは、化石燃料を輸入するために、どれだけ日本が払ってきたかのグラフです。98年には５兆円だったのが、2008年には15兆ぐらい増えて23兆になっている。</p>

<p>そしてこれからどういう値段の見通しがあるかと、長期エネルギー受給見通しの数字を使わせていただくと、05年の１バレル56ドルに比べて、20年には121ドル、30年には169ドルとなっています。たとえば2030年に３倍になるとしたら、使う量が変わらなくても、支払う金額は45兆になってしまいます。これは日本の経済、もしくは国家にとってどういう意味を持つのでしょうか。</p>

<p>それに対して、再生可能エネルギーというのは、基本的に燃料代はタダです。ほかの国がどうするということを気にする必要もないし、そして雇用を創出する力も大きいです。また、特に日本にこれから必要になってくる、地域の再活性化という点でも、極めて役に立つ。そして今、世界中が再生可能エネルギーに向かっていますから、グローバルな勝機があるのも言うまでもないところです。</p>

<p>再生可能エネルギーはあくまでも小さなことしかできないと、日本では考えられていますが、たとえばドイツでは、もうすでに需要の10％以上、16％ほどまかなっていますし、本気でやれば、かなりの部分を満たすことができると思っています。</p>

<p>もう一つ、今回のエネルギーの基本計画を見たときに、経産省にかかわらない所、他の省庁のエネルギーが軽視されているという印象を受けました。たとえばバイオガスなど、農林水産業からのエネルギーというのは非常に大きいし、地域の再活性化という点でも重要ですが、このあたりが、触れられてはいますけれども、軽視されている印象を受けました。</p>

<p>この「地産地燃」というのは、地域のバイオマスを地域で燃やしてエネルギーにするという意味での燃やすという字で、これは誤字ではありませんが、こういった動きをもっともっと取り入れていく必要があります。</p>

<p>今回の一つの目玉は、「自主開発資源」のパーセントをとっていこうということだと思います。これは確かに、純国産というのではなくて、日本が自主的に開発しているものも含めていこうという動きはわかりますが、気をつけないと誤解を招くものになってしまいます。多分、考えられている方は真摯に考えていらっしゃると思いますが、いったんこれが外に出てしまうと、ごまかしているんではないかというふうに見る人もたくさんいます。</p>

<p>「自主開発資源」というのは、日本が出資しているというだけで、実際、日本が入手できるかどうかわからない。そういったものですよね。そういった印象を与えないような形で使ってしまうと、ごまかしになってしまいます。</p>

<p>私たち国民にとって大事なのは、日本が出資しているか、権益を持っているかということよりも、「いざというときに、本当にちゃんと手に入るんですか、安心して使えるんですか」ということです。そのことが私たち国民にとっては大事なので、それにつながるかどうかわからないけど、取りあえず出資しているからカウントして、そのパーセントが大きいからいいでしょうと、そういう出し方は、国民を裏切る可能性があると心配しています。</p>

<p>根本的なメンタルモデル、私たちが当然と考えているものは何かということで、このエネルギー基本計画もしくは日本のエネルギー政策に最も重要なのは、これまでの「中央で集約で型つくって、それを送電、もしくは配りましょう」というタイプではなくて、「分散エネルギーをネットワーク型でつないでいく」というタイプへのシフトです。そのほうがずっと効率的ですし、安全で安心でスマートだと思います。</p>

<p>効率といったときに、「大規模につくったほうが効率がいい」とよくおっしゃいます。それは、極めて局所的、短期的な効率はそうかもしれない。だけれど、もう少し大きく、そして長期的な軸を取ったときに、「本当の効率の良さというのは何だろう？」ということを考えていく必要がある。</p>

<p>おそらく省庁としては、中央で全部見て管轄したいという思いがあるかもしれませんが、世の中はコンピュータでもネットワークでも通信でも、分散ネットワーク型になっていて、そのほうがずっと効率が良く、人々の幸せを増やすこともわかっています。エネルギーもここに、今から移っていく時代ではないかと。これが全然先取りされていない、というのが今回の基本計画です。今後20年を設定するには足りないのではないかと思っています。</p>

<p>需要型について。先ほど言いましたが、確かに省エネは掲げていますが、これに本当に取り組むのであれば、きちんと指標化をして、目標設定をしてほしいと思います。たとえば、省エネによって使わなかったエネルギーを測ることはできると思います。</p>

<p>これは、エイモリー・ロビンスが作ったのですが「ネガワット」という言葉があります。メガワットではなくて、使わなかったネガティブという意味で、使わなかったワット数、「ネガワット」を計算して、たとえばそれを指標化することもできるでしょう。</p>

<p>たとえば今回の骨子の中でも家庭部門を見ますと、あるべき姿、目標は一切なく、すぐに手段の話になっているんですね。これは何のためにどうしてやるのか、どこを目指しているのか。なかなか国民を動かすのは難しいのではないかと思います。</p>

<p>少し細かい話に入ります。たとえば運輸部門で「モーダルシフト」と書かれています。これはあちこちに出てくる言葉ですが、しかし「言うはやすし」の例だと、私はいつも思います。</p>

<p>じゃあ、本当にモーダルシフトをしようと思ったときに、たとえば運輸のさまざま貨物を列車で動かそうとしても、今の貨物列車のダイヤは、東海道線で言えば、ほとんど目いっぱいです。ですから、企業がモーダルシフトをしようと思っても、運ぶ列車がないのです。これだけ詰まっています。</p>

<p>本当に日本がモーダルシフトをして貨物を、今のトラック輸送から、１％しか担っていない鉄道輸送に替えていこうというのであれば、たとえば東海道物流新幹線をつくるぐらいのことが必要かもしれません。</p>

<p>私も委員をやっていましたが、こういった形で大きなインフラをつくるということも判断すべきではないかと思います。これは、建設費が２兆円ぐらいかかるといわれていますが、でも、それを造ることでどれぐらいのトラック輸送の石油が節減できるか。これを計算すると、数年で元が取れるのではないかと、素人計算かもしれませんが、そのように思っています。</p>

<p>今の新幹線がもしなかったら、あれだけの人が東京、大阪、名古屋、さまざまな所を車でそれぞれ移動していると思ったら、どれぐらい日本は大変だったでしょうか。そうを思うと、数十年前に大変な反対の中、東海道新幹線が造られたことを、今、私たちは感謝するわけです。それと同じことが、たとえばモーダルシフトを中心で言えば、貨物でも言えるのではないか。</p>

<p>それから、「点ではなく地域全体の取り組みを」ということもうたってありますが、これももうあちこちで取り組みが始められているのに、その言及がなく、お題目のように――骨子ですからそうかもしれませんが、出ているだけなのは残念だと思います。</p>

<p>福田懇談会の時に、私も委員をしています環境モデル都市の委員会があって、ここで今、日本で13の環境モデル都市が実際に動いています。その中には、例として挙げた横浜、北九州のように、地域でのエネルギーの面としての統合的な政策を打ち出して、今、実行している所があります。</p>

<p>こういった動きをもっともっと推し進めていくこと。そしてそのときに、今、あちこちの環境モデル都市から聞こえてくるのが、「本当に地域でエネルギーをやるには、たとえば電力分野の規制緩和をしてもらわないと、にっちもさっちもいかない」という声でます。たとえば、今、50kW以上に制限されている電力の小売ですね。こういった自由化を進めないと、もう地域では進まないと。こういったところをきちんとやっていくことが、今回必要ではないかと思っています。</p>

<p>後半は、国民に広げていくにはどうしたらいいかという、私が常に、伝える立場で活動しているので、そういうお話をしていこうと思います。大事なキーポイントが３つ。「正しい意識」と「わかりやすい見える化」と「行動変容につながる仕組み」です。</p>

<p>最初に、「見える化」の例を一つお話しします。数字にしたりということは、もちろん日本でもいろいろ進められていますが、ここの写真は、アル・ゴアさんの『私たちの選択』という本に出ているものですが、アメリカの電力会社で使われているものです。</p>

<p>このボール、普通は青色です。電力料金が高い時間帯に電力の消費量が増えると、これが色が変わって赤くなってきます。赤くなってくると、やはりみんな一生懸命消すわけですね。こういった、感情的にも訴えるような、数字だけではなくて、もっとわかりやすい人の行動変容につながる見える化。これもいろいろ、これからできるのではないかと思います。</p>

<p>それから「行動を変える仕組み」ということでは、たとえばこれはやはりアル・ゴアさんの本からの例ですが、電力会社は、今、電力をどれだけ売って儲かるかという、そういったビジネスモデルです。それだと、本当は省エネしてもらっては困る、というのが本音ではないかと思います。</p>

<p>これを変えたの一つの例が、カリフォルニアです。お客さんが省エネをすると、そこで削減できた分を電力会社も一緒に分け合える。こうすると、お客さんが省エネをしても、電力会社はそれほど失うものがない。ということで大きく変わったという例があります。</p>

<p>こういう仕組みをつくっていかないと、両手両足縛って省エネやれと言われているようなものだと思うのです。</p>

<p>そして、人々の行動を変えるということで言うと、これは言うまでもないですが、新しいもののほうがいいんだということをアピールするわけですが、大事なのは「転換コスト」です。</p>

<p>何かを変えるときに、たとえば非常に大変とか、お金がかかるとか、面倒くさいとか、皆に何と言われるかわからないとか、そういった転換コストが大きいと、どんなに新しい方法がいいと思っても、人々は行動を変えません。この転換コストをいかに下げるかということを考えていく必要があります。</p>

<p>一つの例です。たとえば省エネ型の冷蔵庫はいいけれど、実際には高くてなかなか手が出ない。エコポイントもいいんですが、エコポイントは税金から出ていますから、ずっと続けるわけにはいきません。そうすると、ある人たちの敷居は下げられても、あとに続く人たちは下げられない。</p>

<p>そうではない一つの取り組みが、ＮＧＯがやっているものですが、買い換え前と買い換え後の電力消費量を調べて、電力料金が安くなる、その５年分を無利子で融資するという活動です。</p>

<p>「５年間は、前の冷蔵庫と同じつもりで電力料金を払ってください」と。５年後に返し終わって、あと、ガクッと電力料金が下がります。これだと、最初のシードマネーがあれば、どんどんと回していくことができます。税金を投入しなくても、行動の敷居を下げることができるということです。</p>

<p>最後に、「正しい意識」です。特に、負担論がこれから重要になってきますので、国民とともに進めていくために、ということでの提案です。</p>

<p>資源エネ庁だけではないですが、「エネルギーや気候政策担当のコミュニケーション・オフィサー」を、ぜひ政府につくってほしいということです。今ほとんど、こういった点で対話がありません。たとえば経産省と環境省の間でも対話もないし、そして業界と国民、政府の間でも対話がない。その中では、なかなか進めていくことができません。</p>

<p>今、どちらかと言うと、国民は混乱したメッセージを受け取って、動けない状態にあるとも言えます。「国民負担だ」と言われている。一方で、「これは成長への投資だ」と言われている。</p>

<p>「１世帯100万かかる」とか、「これだけやったらこんなにかかる」とか、そういうことをよくメッセージとして出されるわけですが、「こんなにかかるんですけど、それでもやるんですか」と言いながら、どうやって、成長戦略で、環境エネルギーでＧＤＰ50兆円を生み出そうというのか。これは非常に混乱しているの<br />
ではないかと思います。</p>

<p>このコミュニケーション・オフィサーの役割はいくつかあって、一つは、今言ったようなことも含めて、国民のコスト・リテラシーを高めるということです。いくらかかるかだけではなくて、それでいいことは何があるのか、やらなかったらどれだけかかるのか。こういった議論をきちんとしていくことです。</p>

<p>実際に、私のほうでアンケートをしたことがありますが、きちんと説明すれば、多くの人がわかってくれます。一部しか出さないと違う反応になってしまいますが、いいこと、悪いこと、やらなかったら何が起こるか、きちんと出すということが必要だと思います。</p>

<p>もう一つ、このコミュニケーション・オフサーにやっていただきたいのは、「人々、もしくは業界のメンタルモデルを緩めていく」ということです。</p>

<p>たとえば、電力といったら、「決して停電しちゃいけない」と私たちは思い込んでいます。でも、そのためにどれだけのさまざまなバッファーが必要か。もしくは自然エネルギーが入りにくくなっているか。こういったことをきちんと考えていく必要があります。</p>

<p>メンタルモデル－－「当然こういうものだ」というのは、結構簡単に変わるんですね。たとえばコピー用紙の白色度。昔は白色度100で、本当に白い紙だった。今は70でごく普通です。</p>

<p>こういった形で、たとえば絶対に落ちてはいけない電力は松。これは高いですね。そうじゃなくても、ときどき落ちてもいい冷蔵庫とか、そういうのは、たとえば竹でもいいとか、梅でもいいとか、こういった形でいろいろ、エネルギーに関しても、常に最高の性能のものではなくて、さまざまなものを、必要な所、適材適所、使っていけるように変えていく必要があると思います。</p>

<p>もう一つ、コミュニケーションの立場で大事だと思うのは、さまざまな立場の人たちが、みんなでお互いに共創型で創っていく、そういったコミュニケーションです。</p>

<p>政府が国民を説得するとか、業界を威嚇するとか、そういったコミュニケーションではなくて、私たち、日本に住んでいる同じ国民として、長期的なビジョンや目的は共有できると思います。そこに向かって、どういうふうな発想で、どんな道のりがあるのか。安心してさまざまに、自由に話せるような、議論できるような、そういった場づくりが必要ではないか。そのためには、そういった話し合い方の作法もあります。</p>

<p>suspend（サスペンド）というのは、自分の立場やいつもの考えをいったん脇に置いて、そして相手の話を聞くという、共創型コミュニケーションの基本中の基本の作法ですが、こういったものを取り入れながら議論していくことができる。</p>

<p>去年、<a href="http://daily-ondanka.com/partnership/forum_20090508_01.html">「中期目標を考えるセッション」</a>というのを、私のほうで行いました。この時は、経産省、環境省、そしてそれぞれの研究所から来ていただいて、説明をしていただき、そして一般の市民の方にそれを聞いていただいて、それぞれ考えるというセッションを行いました。</p>

<p>その時に、やはり、「これまでこういう場は全然なかったね」ということを、経産省からも環境省からも言われました。こういった場で、市民は何を知りたがっているのか、何があれば考えられるのか。そういったことから始めていくことができるのではないかと思います。</p>

<p>それから原発について、この間、再処理工場に行っても思いましたが、やはりそろそろ本当の対話を始めるべきではないかと思っています。現場レベルでは、それぞれ個別最適化で、皆さん、ほんとによく頑張っていらっしゃる。ですから、現場にその対話を任せるのではなくて、または「反対　対　賛成」のいつもの闘いではなくて、国として、長期的にほんとにどうしていくのか。原発がなかったら、ほんとは国はどうなるのか。あるとしたら、どういう形であり得るのか。そういった話をしていく時期ではないでしょうか。</p>

<p>最後にいくつかのポイントを述べて終えたいと思います。</p>

<p>今までの話でも出てきたように、中短期の取り組みと長期の取り組みを区別することが必要だということです。たとえばＣＣＳとか、そういったものをどう位置づけるのか。本当に長期的な目指すものは何か。それは往々にして時間がかかる。再生可能エネルギーはその一つですが、そのための時間稼ぎとして何をやるのか。この区別をきちんとやっていかないと、短期的な策に入れ込みすぎて、実は長期<br />
の足を引っ張るということにもなりかねません。</p>

<p>そして、これからエネルギーが不足してくると言われますが、私は、日本で一番不足しているエネルギーは、「人のエネルギー」じゃないかと思っています。人の、私たち日本人のやる気とか元気とか覇気とか。これが今、どんどんと失われているというのは、あちこちで言われています。</p>

<p>そのときに、人のエネルギーもアップできるようなエネルギー政策を取っていただきたい。そのためには夢と希望－－ほんとにこういう日本にしたい。こんなエネルギーで回していきたい。そう思えるような大きなビジョンを出してほしいと思います。</p>

<p>一つの例は、スウェーデンです。「2020年には石油を使わない国になる」と。これでどれぐらい国民が、「あ、そうだ」と。「それは、そうしたらどんなにすてきな国になるだろう」ということで動いたかと思います。</p>

<p>もう一つは、産業と民生を分けたエネルギー政策をしたらどうかと思っています。</p>

<p>民生はおそらく、家庭部門で言えば、省エネと分散型の再エネルギー、再生可能エネルギーで賄えるのではないかと思います。ですから、民生はもうこちらのほうで図っていく。</p>

<p>そして産業用は、どうしても品質の高い安定した供給が必要ですから、それはもしかしたら当面は原発なども使っていくなどの、すみ分けでやっていく必要があるのではないか。</p>

<p>一緒くたにまとめて、自給率４％をどう上げるかという話だと、市民はなかなか達成感もなければ、やる気もわいてきませんが、民生は、少なくとも再生可能エネルギーですべてまかなえると、私たちは思っています。</p>

<p>おそらく、このエネルギー基本計画の今回の見直しも転換期にあって、これまでの路線から変えていく時期でしょう。そのときには、内部から変えるのは恐らくすごく難しいと思います。これまでの流れがあるので。そのときに、変えるための外部の力がきっと必要。</p>

<p>私たち、変えたいと思っている国民はたくさん、意識のある人はいます。その人たちが何をすれば、内部でも変えるべきだと思っている人の力になるのか。ここではきっと言えないと思うので、ぜひこっそり教えてください。一緒に進められればと思っています。</p>

<p>もう一つ最後に。これからますます、状況は刻一刻と変わっていきます。そのときに、一度決めたからといってそれで突き進むタイプでは、非常に失うものが大きくなる。</p>

<p>アポロ11号というのは、月面着陸するまで、軌道に乗っていたのはほんの５％だと言われています。95％の時間は軌道から外れていた。でも常に目的地に照らし合わせて軌道修正していたから、最終的には着陸できたわけです。</p>

<p>日本の政府は、資源エネ庁や経産省に限りませんが、１回決めたら軌道がどうあれ、それがうまくいかないんじゃないかと、本人たちも思っていても、そのまま突き進むということが往々にしてあるように思います。</p>

<p>これは人の問題ではなく、構造の問題としてあるように思います。そうではなくて、やはり柔軟に、そのときそのときの現実に合わせて軌道修正していく。そのプロセスをまず持っていただきたいと思っています。</p>

<p>以上です。ありがとうございました。</p>]]>
      
   </content>
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   <title>新しい時代へ</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://daily-ondanka.com/edahiro/2010/20100316_1.html" />
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   <published>2010-03-15T16:00:00Z</published>
   <updated>2010-03-17T00:55:43Z</updated>
   
   <summary>■新しい時代へ ６ヵ月にわたる日刊工業新聞への寄稿の最終回が掲載されました。 最...</summary>
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      <name></name>
      
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://daily-ondanka.com/">
      <![CDATA[<p><strong>■新しい時代へ</strong></p>

<p>６ヵ月にわたる日刊工業新聞への寄稿の最終回が掲載されました。</p>

<p>最後に何を書こうかなといろいろと考え、たくさん書きたいことがある中から、いちばん企業の方々にお伝えしたいことに絞って書きました。</p>

<p>～～～～～～～～～～～ここから引用～～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>日刊工業新聞　2010年３月15日付</p>

<p><strong>価値観の「三脱」に注目<br />
新しい時代へ</strong><br />
<strong>見えてきた「天井」</strong></p>

<p><strong>昨今の不景気をどうとらえるか？</strong></p>

<p>「景気循環だから今をしのげば元に戻る」という企業人もいるが、通常の景気循環とは違う「移相」の局面だと私は考えている。</p>

<p>福田康夫元首相の「温暖化に関する懇談会」に参加していた時、元日銀総裁の福井俊彦委員が「この国際金融市場の混乱は、世界経済全体として地球環境資源やエネルギー資源の絶対的な天井を意識し始めた途端、マーケットがそれまでの経済の動きあるいはその過剰部分に急ブレーキをかけ、次の長期的な均衡を探る努力を促している現象である」と見立てられた。</p>

<p>温暖化に関する「絶対的な天井」は森林・土壌や海洋が吸収できる二酸化炭素（CO2）量だ。気候変動に関する政府間パネル（IPCC）第４次報告書では「人間が化石燃料を燃焼して排出するCO2は年間72億炭素トンで、地球の現在の吸収量は年間31億炭素トン」。実際には平衡によってその天井はさらに下がっていく。「数年後にはピークオイルが到来する」とする研究者も多い。国際エネルギー機関（IEA）は去年８月、「主要油田の大半はピークを過ぎており、世界全体でも10年以内にピークが来る。従来の見通しは甘すぎた」と発表した。</p>

<p>「地球の限界を超えた世界」が明らかになるにつれ、人々の価値観が変化しつつあることを企業はどのくらい理解しているだろうか？</p>

<p>「買わない消費者」が増えていることも、その一つの現れだろう。少子高齢化に伴う「消費者」の数が減っていくだけではなく、「モノの豊かさ」より「心の豊かさ」が大事だという人が増えている（特に都市部、男性より女性に多い）。心の豊かさを大事にしている人たちが、数ヶ月ごとに登場する新製品をどんどん買うだろうか？</p>

<p><strong>所有からシェアへ</strong></p>

<p>人の価値観は割と簡単に変わるものだと思っている。欧米でカーシェアリングが広がり始めた2000年、私が配信している「環境メールニュース」で紹介したことがある。反応の大半は「日本人はきれい好きだからだれが使ったかわからないモノは使わない」だった。しかし今、カーシェアリングは日本でも広がっている。「○○はこういうものだ」という無意識の前提（メンタルモデル）に気づき、それを緩める力は、これからの企業に不可欠である。</p>

<p>現在、新しい動きとして私が注目している３つの「脱」がある。一つは「暮らしの脱所有化」だ。自動車所有者や所有したいという人が（特に若い層で）減っている。本もＣＤも、洋服も家だって、所有するより貸し借りや共有（シェア）して暮らす人が増えている。新刊を買って読んだらすぐにブックオフで売る。ブックオフは現代版貸本屋なのである。</p>

<p>もう１つは「幸せの脱物質化」である。これまではモノを買うこと、持つことが幸せだと考えられていた。しかし、自分の幸せを人とのつながりや自然との触れあいなどで定義する人が増えている。農への関心が高まり、キャンドルナイトを楽しむ人が増え、日本でも隣人祭りが広がっている。</p>

<p><strong>変化とらえて進化を</strong><br />
そして、「人生の脱貨幣化」である。これまでは会社に時間を捧げて代わりにお金をもらい、それをもとに人生を設計するのが普通だった。しかし「半農半Ｘ」などの新しい生き方を選ぶ人が増えている。自分と家族が食べる分は農業でまかない、残りの時間は自分のやりたいこと（ミッション）に費やす。私の友人にも「半農半作家」「半農半NGO」がいる。お金をすべてのベースにしなくてもよいではないか、という人生設計だ。</p>

<p>私自身も小さな会社を経営しており、コンサルなどで企業のお手伝いもしている。常に思うのは、「企業とは社会が必要とする限りにおいて存続できる」ということだ。そして、社会が求めることは時代とともに変わっていく。</p>

<p>時代が変わり、社会の要請が変わったことに気づかず、旧式のビジネスモデルにしがみつく「現代版ラッダイト」になるのではなく、新しい時代と社会の要請に対応する「新しい経済」とそれに抵抗する「古い経済」の戦いの時代を、たくましくしなやかに進んでいける企業こそが次の時代のリーダーとなると信じている。</p>

<p>～～～～～～～～～～～引用ここまで～～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p><strong>■ラッダイトって？</strong></p>

<p>[No.1498] 第５回 地球温暖化問題に関する懇談会(2008.06.18)　で以下のような発言をお伝えしました。</p>

<p><a href="http://daily-ondanka.com/edahiro/2008/20080713_1.html">http://daily-ondanka.com/edahiro/2008/20080713_1.html</a></p>

<p>> （総理は福田ビジョンで）産業革命にたとえてお話をされていましたが、産業革命<br />
> で機関車が出てき> たころに、恐らくそれまで機関車がない時代に商売をしてい<br />
> た人力車夫の人たちの中には、機関車を> 打ち壊そうとして動いた人たちもいた<br />
> でしょう。その一方でいち早くこれからの時代はこういう時代だと、新しくいろいろ<br />
> なビジネスモデルを考えた人もいたと思います。</p>

<p>この「新しい時代が来ているのに、古い時代にしがみこうと、機関車や機械を打ち壊そうとした人たち」のことを「ラッダイト」と呼びます。最初に始めたのが「ラッドさん」だったから、だそうです。</p>

<p>産業革命で失業することを恐れた人々の機械打ち壊し運動を「ラッダイト運動」と言います。むかーし歴史の教科書で見たことがあるような気がしません？(^^;</p>

<p>そして、「現代版ラッダイト」は、日本にも世界にもいますねぇ。。。地球の限界という絶対的な制約から来る時代の流れには抗えないのにね。</p>

<p>時代の流れと社会の要請をいち早くつかんで、しなやかに自らを変えていける、そんな組織・企業であってください。</p>]]>
      
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   <title>温暖化懐疑論者との闘い～「地球温暖化懐疑論批判」</title>
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   <id>tag:daily-ondanka.com,2010://3.2430</id>
   
   <published>2010-03-11T16:00:00Z</published>
   <updated>2010-03-12T02:34:39Z</updated>
   
   <summary>■温暖化懐疑論者との闘い 以前、何度か温暖化ＮＥＷＳでもお伝えしたように、米国で...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://daily-ondanka.com/">
      <![CDATA[<p><strong>■温暖化懐疑論者との闘い</strong></p>

<p>以前、何度か温暖化ＮＥＷＳでもお伝えしたように、米国では「温暖化への懐疑的な気持ち」を持つ人々が増えているかもしれない？という心配な状況です。</p>

<p>（日刊 温暖化新聞より）<br />
「地球温暖化の証拠がある」と考える米国人が減少：調査結果（2009年11月14日）<br />
<a href="http://daily-ondanka.com/news/2009/20091114_1.html">http://daily-ondanka.com/news/2009/20091114_1.html</a><br />
米国、地球温暖化への関心が低下（2010年02月14日）<br />
<a href="http://daily-ondanka.com/news/2010/20100214_1.html">http://daily-ondanka.com/news/2010/20100214_1.html</a><br />
これが、<a href="http://www.es-inc.jp/news/001760.html">『私たちの選択』</a>から紹介したように、化石燃料を使い続けたい業界が組織的に展開している温暖化否定・対策懐疑論キャンペーンの影響なのかどうか・・・？</p>

<p>日本にも温暖化懐疑論がありますね。そういう人や意見に出会って、苦労したこと、ありませんか？（私はときどきあります）そんなときに、「いろいろな懐疑論に、きちんと対応し、批判し、説明してくれる科学者がいてくれたらなあ！」と思いますよね。</p>

<p>そんな人たちへの科学者からの心を込めた贈り物があります。</p>

<p></p>

<p><strong>■日本での「温暖化懐疑論」とそれらへの批判・説明</strong></p>

<p><br />
温暖化に関する日本の科学者が、日本での懐疑論を取り上げ、きちんとデータを示しつつ、反論・批判するペーパーを出してくれています。<br />
--------------------------------------------------------------------<br />
IR3S/TIGS叢書No.1「地球温暖化懐疑論批判」 <br />
<a href="http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/sosho">http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/sosho</a></p>

<p>著者： 明日香壽川　河宮未知生　高橋潔　吉村純　江守正多　伊勢武史　増田耕一　野沢徹　川村賢二　山本政一郎</p>

<p> (本文「our mission」より)<br />
　人為起源の二酸化炭素排出を主な原因として地球規模で気候が温暖化するという、いわゆる人為的地球温暖化説の信憑性や地球温暖化による被害を緩和するための対策の重要性に対し、懐疑的あるいは否定的な見解をとる議論が日本国内でも存在している。</p>

<p>社会からの信頼にその活動基盤を置く科学者コミュニティは、こうした現状を座視すべきではないと考える。したがって、本稿ではこれらの議論から主な論点を拾い上げ、一方的な、あるいは間違った認識に基づくものに対して具体的な反論を行う。<br />
--------------------------------------------------------------------</p>

<p>何度か改訂を重ね、このたび、ＰＤＦで無償でダウンロードできる書籍の形で刊行されました。ぜひ<br />
<a href="http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/sosho">http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/sosho</a></p>

<p>以下、冒頭からご紹介します。</p>

<p>～～～～～～～～～～～～ここから引用～～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>本稿の目的</p>

<p>地球温暖化問題（以下では温暖化問題）に関しては、多くの不確実性が残っている。しかし、温暖化の人為的要因や対策の必要性に関して、これまでの知見や実状を無視するかのような議論も散見される。したがって、様々な論点を整理し、新たな知見や現在の状況などを紹介することによって、温暖化問題に関する建設的な議論を推進することの重要性は高いと思われる。</p>

<p>そのため、本稿では、現在起きている温暖化の要因を、産業革命以降の人為的な二酸化炭素の排出を主な要因とする考え方（以下では、「人為的排出二酸化炭素温暖化説」と呼ぶ）や温暖化対策の重要性などに対して、懐疑的あるいは否定的な言説となっている槌田（1999、2004、2005a、2005b、2006、2007、2008）、薬師院（2002）、渡辺（2005、2006）、伊藤（2003、2005、2006、2009）、近藤（2006）、池田（2006）、矢沢（2007）、Lomborg（2001、2005、2007）、Durkin（2007）、武田（2007a、2007b、2007c、2008a、2008b、2008c）、Crichton（2007）、伊藤・渡辺（2008）、山口（2006）、丸山（2008a、2008b、2008c、2009）、武田・丸山（2008）、養老（2007）、赤祖父（2008、2009）などを中心に1)、彼らの温暖化に関する主な議論への反論を以下のような５つの章に分けて整理した。</p>

<p>第1章：温暖化問題における「合意」</p>

<p>第2章：温暖化問題に関するマスコミ報道</p>

<p>第3章：温暖化問題の科学的基礎<br />
　3.1. 過去および現在の観測データに関する議論<br />
　3.2. 過去および現在の気候変化の原因に関する議論<br />
　3.3. 炭素循環に関する議論<br />
　3.4. 温室効果強化に対する気候システムの応答に関する議論<br />
　3.5. 地球大気の構造・光学特性に関する議論<br />
　3.6. 海水準変化に関する議論</p>

<p>第4章：温暖化対策の優先順位</p>

<p>第5章：京都議定書の評価</p>

<p>本稿は、「IPCC（Intergovernmental Panel on Climate Change：気候変動に関する政府間パネル）報告書などの結論に異を唱えること」に対して、すべて「懐疑論」のレッテルを貼ろうとしているわけではない。</p>

<p>言うまでもなく、物事に対して懐疑的であることは科学の基本であり、常に必要なことである。IPCC報告書には、様々な対立する意見が検討され続けており、その上で、現時点においてもっとも状況をよく説明できる仮説が、その確からしさに関する定量的な議論とともに紹介されている。このような営みは、現在までに蓄積された科学的知見に基づいて、より深い理解をもたらすための「科学の営み」である。</p>

<p>ところが、今なお人為的排出二酸化炭素温暖化説の信頼性や温暖化問題の重要性に対して懐疑的あるいは否定的な議論には、次のような特徴をもつものが多い。</p>

<p>◎既存の知見や観測データを誤解あるいは曲解している</p>

<p>◎すでに十分に考慮されている事項を、考慮していないと批判する</p>

<p>◎多数の事例・根拠に基づいた議論に対して、少数の事例・根拠をもって否定す<br />
る</p>

<p>◎定量的評価が進んできている事項に対して、定性的にとどまる言説を持ち出して否定する（定性的要因の指摘自体はよいことではあるものの、その意義づけに無理がある）</p>

<p>◎不確かさを含めた科学的理解が進んでいるにも関わらず、不確かさを強調する</p>

<p>◎既存の知見を一方的に疑いながら、自分の立論の根拠に関しては同様な疑いを<br />
向けない</p>

<p>◎問題となる現象の時間的および空間的なスケールを取り違えている</p>

<p>◎温暖化対策に関する取り決めの内容などを理解していない</p>

<p>◎三段論法の間違いなどロジックとして誤謬がある</p>

<p>このような議論の多くは、これまでの科学の蓄積を無視しており、しばしば独断的な結論に読者を導いている。温暖化のリスクが増大している状況下で、このような議論が社会に広まることを科学者としては看過できない。</p>

<p>したがって、私たちは懐疑論に対する具体的な反論をとおして、最新の科学的知見に関する情報発信を行うと同時に、地球温暖化問題の重要性に関する認識の喚起をうながしたといと考える。</p>

<p>～～～～～～～～～～～～引用ここまで～～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p><br />
<strong>■温暖化についてのこんな疑問や反論に思い当たる方はいませんか？</strong></p>

<p>以下は、「地球温暖化懐疑論批判」の目次です。 <br />
<a href="http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/sosho">http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/sosho</a><br />
「あ、こんなことを言われたことがある」という方、科学者がどのように説明しているか、ぜひ読んでみて、「次にそう言われたら、こう答えよう」と準備できます。</p>

<p>温暖化上級者は、それぞれの項目に、自分だったらどう答えるかを考えてから、科学者の説明を読んでみましょう。よいトレーニングになると思いますよ～！</p>

<p>～～～～～～～～～～～～ここから引用～～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p><br />
第1章　温暖化問題における「合意」</p>

<p>議論1．科学者間に合意はない　 </p>

<p>第2章　温暖化問題に関するマスコミ報道<br />
議論2．マスコミは両論併記すべき　</p>

<p>第3章　温暖化問題の科学的基礎<br />
3.1．過去および現在の観測データに関する議論　<br />
議論3．温度観測データへの疑問　<br />
議論4．衛星による温度観測データの矛盾　<br />
議論5．2001年以降気温上昇は停止　<br />
議論6．ホッケー・スティックの図は間違い　</p>

<p>3.2．過去および現在の気候変化の原因に関する議論　 <br />
議論7．二酸化濃度上昇と温度変化の傾向が異なっている　<br />
議論8．最近の温暖化は太陽活動の影響　<br />
議論9．過去約100年間の温暖化は異常ではない　<br />
議論10．最近の温暖化は自然変動　<br />
議論11．温室効果ガス以外に大きな原因あり　<br />
議論12．大気汚染が温暖化の原因　<br />
議論13．世界気象機関が異常気象と温暖化は無関係と言っている　</p>

<p>3.3． 炭素循環に関する議論　<br />
議論14．気温上昇が二酸化炭素濃度上昇の原因　<br />
議論15．海洋から二酸化炭素が大量に放出　<br />
議論16．大気と生態系・海洋との二酸化炭素交換量に比べて人為排出は小さい　<br />
議論17．炭素循環の推定量が間違っている　<br />
議論18．人為的排出二酸化炭素の大気中滞留時間は短い　<br />
議論19．森林による二酸化炭素吸収はない　 <br />
議論20．森林火災のため地球全体では二酸化炭素は吸収しきれない　 <br />
議論21．「森林が二酸化炭素を吸収する」という発想は見当はずれ　</p>

<p>3.4．温室効果強化に対する気候システムの応答に関する議論　<br />
議論22．観測から推定される気候感度は小さい　</p>

<p>3.5．地球大気の構造・光学特性に関する議論　<br />
議論23．地上温度は平均地上気圧で決まる　<br />
議論24．平衡モデルが間違い　 <br />
議論25．二酸化炭素温暖化説は対流に対する考慮がない　<br />
議論26．二酸化炭素の効果は水蒸気の効果に比べて小さい　 <br />
議論27．二酸化炭素による赤外線吸収はすでに飽和している　</p>

<p>3.6．海水準変化に関する議論　<br />
議論28．ツバルでは海面上昇が起きていない　<br />
議論29．極地の氷の融解による海面上昇はない　</p>

<p>第4章　温暖化対策の優先順位　<br />
議論30．気候変動の優先順位は低い（コペンハーゲン・コンセンサス）　<br />
議論31．温暖化した方が良い（寒冷化の方が問題）<br />
議論32．閉山した炭坑は回復できない　<br />
議論33．長期的な削減方式、短期・中期的な適応方式が現実的　<br />
議論34．温暖化問題とエネルギー問題とのデカップリングが必要　</p>

<p>第5章 京都議定書の評価　<br />
議論35．京都議定書は日本にとって不公平　 <br />
議論36．京都議定書を守っても温暖化対策の効果なし　</p>

<p>最後に　<br />
謝辞　 <br />
参考文献　</p>

<p><br />
～～～～～～～～～～～～引用ここまで～～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>「事実」と「意見」を区別すること。</p>

<p>これが（何であっても）懐疑論に対する時の基本だなぁ、と思います。</p>

<p>ゴアさんの『私たちの選択』に出てくる故ダニエル・モイニハン上院議員の言葉を胸に刻みましょう。</p>

<p>「誰にでも自分の意見を持つ権利はあるが、自分勝手な事実を持つ権利はない」</p>]]>
      
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   <title>二重窓のススメ</title>
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   <id>tag:daily-ondanka.com,2010://3.2396</id>
   
   <published>2010-02-26T20:52:50Z</published>
   <updated>2010-02-26T20:54:25Z</updated>
   
   <summary>先月、すぐ近くなのですが、引っ越しをしました。マンションです。 入居前のリフォー...</summary>
   <author>
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   </author>
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://daily-ondanka.com/">
      <![CDATA[<p>先月、すぐ近くなのですが、引っ越しをしました。マンションです。</p>

<p>入居前のリフォームで、４ヶ所ある窓のすべてを二重窓にしてもらいました。</p>

<p>かつては「新築にしかつけられない」と言われて残念だったのですが、今では既築住宅でもマンションでも、簡単に取り付けてもらえるようになっています。</p>

<p>実際に住んでみると、この二重窓って、本当に快適なのですね。</p>

<p>２枚の窓の間に空気の層ができるので断熱効果が高まる、とは聞いていましたが、引っ越してからはほとんど暖房を使わなくてもすむようになりました。室内の空気が柔らかく温かいのです。</p>

<p>そして、外の音がほとんどまったく聞こえなくなりました。バス通りに面している部屋が私の書斎ですが、それまではときどき気になっていたクルマの通る音もまったく聞こえません。加えて、結露の心配もないし、防犯にも効果的、とイイコトずくめなのです。</p>

<p>「二重窓の施工費」はもちろんかかりましたが、確実に「冷暖房代の削減」ができ、そのうえ、お金では計算できないメリットがたくさんあるのですね。</p>

<p>私がよくいう言葉で言えば、<br />
cost of action（二重窓にすることでかかる費用）だけで判断するのではなく、<br />
cost of inaction（二重窓にしなかった場合に将来的にかかる費用＝エネルギー価格が上がっていく中での冷暖房費）を考え、加えて<br />
benefit of action（二重窓にすることでのプラス面＝静かさ、結露の心配や手間がないこと、高い防犯性、気持ちよさなど）を考え合わせて<br />
「やるかやらないか」を決める、ということになります。</p>

<p>冷暖房費の削減はもちろんうれしいけど、それ以上に、そのほかのメリットが大きいなあ、と思っているところです。二重窓、オススメです～！</p>

<p>私は施工が早かったので残念ながら該当しませんでしたが、今なら住宅版エコポイントの対象になりますので、cost of action も下げられます！</p>

<p>今回の引っ越しの、もうひとつの（そしてより本質的な）特徴は、「これまでよりも狭い家に引っ越す」ということでした。</p>

<p>これまで何回か引っ越しをしてきましたが、だいたいは「同じか、前よりも少し広い家」に引っ越していたので、引っ越しはラクでした。</p>

<p>でも今回は、そのまま荷物を持っていくと入らないので、かなり「荷物のダイエット」をせざるを得ません。</p>

<p>私の最初に出した翻訳書は『人生に必要な荷物　いらない荷物』です。この本は、中年期を迎えて、人生の後半を軽やかに生きていくための指南書ですが、今回はまさに、人生半ばを迎えて、物理的・物質的に身軽になるよい機会となりました。</p>

<p>「いつかいるかも」「捨てるのは惜しい気がする」「記念にとっておこう」……これらは、厳しい仕分けの対象となります。(^^;</p>

<p>時間はかかりましたが、前よりもすっきりしました。押し入れの中もそうですが、自分の気持ち的にもそうです。「とりあえず、入れておこう」「実際に何が入っているか、よくわからない」という“ブラックボックス”がなくなったので、「家にあるものはほぼすべて掌握できている」という気持ちよさ、ですね。</p>

<p>そうそう、仕分けをして不要となった書籍・衣類などはそれぞれ、「<a href="http://www.es-inc.jp/projects/chotto/index.html">ちょっと待って　捨てないでプロジェクト」</a>の送り先に送りました。書籍やCDはブックオフで換金してNGOへの寄付に、衣類はリユース・リサイクルしてもらえます。</p>

<p><br />
仕分け・整理・片づけをしながら、「逆ヤドカリ人生」もいいなあ、と思いました。少しずつ小さな家に引っ越していく。そのたびに、少しずつ荷物をそぎ落としていく。そのたびに、身も心も軽くなっていく。</p>

<p>めざす姿は良寛さんか方丈記の世界かな～。(^^;</p>]]>
      
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   <title>地球温暖化問題に関する閣僚委員会　副大臣級検討チームのヒアリングでの発言録</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://daily-ondanka.com/edahiro/2010/20100224_1.html" />
   <id>tag:daily-ondanka.com,2010://3.2384</id>
   
   <published>2010-02-23T16:15:03Z</published>
   <updated>2010-02-24T00:49:38Z</updated>
   
   <summary>※プレゼン資料は、このページ下のリンクからダウンロードしてご覧頂けます。 ジャパ...</summary>
   <author>
      <name></name>
      
   </author>
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://daily-ondanka.com/">
      <![CDATA[<p>※プレゼン資料は、このページ下のリンクからダウンロードしてご覧頂けます。</p>

<p>ジャパン・フォー・サステナビリティといいうNGOの共同代表を務めております、枝廣と申します。今日はこのような機会を与えていただき、とてもうれしく思っています。</p>

<p>まず最初に一言申し上げておきたいのは、私たちNGOというのは、たとえば産業界の「経団連」や労働界の「連合」のように、一枚岩の組織があるわけではありません。多様な意見があるのがNGOの強みでもありますので、今日は「NGO代表」ということでお声がけいただいておりますが、私個人、もしくは私の所属しているNGOの意見ということでお聞きいただければと思っています。</p>

<p>今回市民に一番近い立場で呼ばれていると思うんですが、一番お伝えしたいことは、国民のレベルでは――NGOだけではなくて、一般の方も含めて――、温暖化に対する意識と危機感が極めて高まっている。じゃあ、自分はどうしたらいいんだ、どうしたら未来の子どもたちに迷惑をかけないですむんだ、何をやったらよいか？という段階に来ている、ということです。その意味から、今回のロードマップと基本法、これはみんなが大変に待っているものだということを、まずお伝えしたいと思っています。</p>

<p>資料に沿って、まずロードマップについて、それから基本法について、意見を述べさせてもらえばと思います。</p>

<p>最初に、少し懸念しているのは、ここしばらく、温暖化に対する国の取り組みが足踏み状態ではないかということです。鳩山政権が25％を打ち出したあと、実際の動きがなかなか出てこない。その足かせのひとつになりそうなのが、この「条件付きの25％削減」という目標です。</p>

<p>「すべての主要国がやるなら」という条件が付いていると、すべての主要国がやると確認できるまでは動けないということになってしまう。これだと、「今すぐに、何をやったらいいんだ」という国民の危機感、もしくは「行動したい」という思いと、なかなかつながりません。</p>

<p>ですから、条件付きであったとしても、EUのように、たとえば、「誰が何と言っても20％はやります」「みんながやるんだったら30％やります」のような形で、ほかの国を待たないで――それは25％全部でもいいですし、そのうちのたとえば15％とかだったとしても――、国際交渉はともかく、国内向けにはすぐに動けるような目標設定をしないと、動きにくいのではないか。それが足踏みの原因ではないかと思っています。</p>

<p>次に、言うまでもなく、2020年は通過点であって、そこだけを見ていてはいけないということ、それから温暖化だけを見ていてもいけないということです。温暖化について「言ったことはやったけれど、日本の社会がそれでボロボロになりました」というのでは困ります。</p>

<p>少なくとも日本にとって、温暖化以上に切迫しているともいわれるエネルギー問題――化石燃料の枯渇に関する問題と、それから最近、非常に心配なニュースをあちこちで聞くのですが、日本の森林や水が外資に狙われている、外資が買い占めに入っているという話もあります。</p>

<p>ですから、この温暖化対策を通じて、そういった森や水、日本のエネルギー・セキュリティをどうするのかといった大きな視点を持って、基本法なりロードマップを引いていく必要があるのではないかと思っています。</p>

<p>エネルギーについて、参考資料を何枚か付けました。最後の参考資料、日本の化石エネルギー輸入額の推移を見ると、98年～2008年の間に化石エネルギーの輸入で18兆円も余計にお金を使っています。</p>

<p>98年の価格だったら、2008年はどうだったかというのを計算しますと、６兆円ぐらいになります。つまり、18兆円増えているうち17兆円――日本のGDPの３％ほどになりますが――、これは値上がりによるものです。</p>

<p>これからピークオイルが来て、ますます化石燃料の値段が上がっていくと、消費量は増えないのに、どんどん日本は海外にお金を垂れ流さざるを得ないということになります。</p>

<p>ですから、再生可能エネルギーに切り替えていくというのは、単に温暖化対策だけではなくて、日本のエネルギー・セキュリティ、そして国家安全保障上も極めて大事だと思っています。そのあたりを重ねてロードマップを引いていただければと思っています。</p>

<p>もう一つ、事前にいただいた資料で出ていなかったので、もしかしたら杞憂かもしれませんが、適応策について、きちんと述べられていないように思いました。今、CO2を止めたとしても、ある程度の温暖化は進んでしまいますので、それによって起こってくるさまざまな被害に、どのように備えをするか。</p>

<p>たとえば、水害が起こりやすい地域が絶対出てきますから、ゾーニングをするとか、リスクについては少なくても知らせるとか。熱中症も増えるといわれています。1980年代までは、熱中症でなくなる方はせいぜい年間に数十人でした。しかし2007年、熱中症で亡くなった方は1,000人近くいます。このリスクはどんどん高くなっていきますので、こういったことも、きちんと入れていく必要があると思っています。</p>

<p>ロードマップなりビジョンというのは、これは私の言い方ですが、「海から上ってくる太陽」です。どういうことかと言うと、浜辺のどこに立っても、朝日が自分の所に真っ直ぐ来るように、光の道が見えるんですね。つまり、どの業種でもどの立場でも、すべての国民が「そのビジョンは自分に直接関係がある」というふうに、ワガコト化できないと、そのビジョンを一緒にやっていこうとはならないと思っています。</p>

<p>その点で、いただいた資料だけなので、もしかしたら違うかもしれませんが、扱われている業種、もしくは分野が偏っていたり、抜けている所があるのではないかと思います。たとえば、農林水産業からのCO2であるとか、産業部門も、ロードマップの施策を見ると、粗鉱とかエネルギー管理の徹底と書いてありますが、全産業を通じてのさまざまな取り組み、たとえば、モーターの効率化や排熱利用などがあるわけなので、みんなが「自分もかかわっている」と思える形でロードマップを作っていただければと思っています。</p>

<p>もう一つ大事なのは、国民的な意識で「みんなやっていこう」というのも大事ですが、やはり重点分野、たくさん出している所をどうするか、ということです（注：資料には日本の排出量の半分は166事業所から出ている、と書いてあります）。</p>

<p>それから、これまでの「個別製品の普及を目指す」という形ではなくて、これからは社会システムとして、どうやって日本の社会を低炭素化していくか、ということです。個別製品の組み合わせや、そこに人を介在させて、どうしていくか、です。単にエコカーを普及するだけではなくて、それを組み合わせた公共交通とか、カーシェアリングなどを入れていく必要があると思います。</p>

<p>実際、企業の取り組みについていえば、日本は本当に環境技術も進んでいますし、モノづくりの技術も進んでいると思います。それを後押しするような――私が言う立場ではないかもしれませんが――新しい仕組みが必要だと思います。</p>

<p>また、単に意識啓発の時代は終わっていますので、「どうやったらいいのだ」という思いや、「やりたいんだけど、特に市民、国民の場合は、最初に先立つものがない」ということがありますので、そういった障害を取り除いていくのがこれから必要なことだ思っています。</p>

<p>企業のことで言うと、一つの例ですが、住宅の長寿命化によって、消費財からストック型にしていこうとしていますが、今のところ、たとえば不動産の評価が15年でゼロになってしまうとか、不動産に消費税もかかれば固定資産税もかかるとか、建築基準法でも省エネ性能がまったく入っていないとか、こういったところでやりたいことがなかなかできない状況です。</p>

<p>こういった制度上のさまざま問題を、業界、もしくは企業、市民から挙げてもらって、それを省庁横断的に解決していくような、制度を変えていくためのコンシェルジュのチームを、政府内でぜひ立ち上げて、実際のネックを一つずつつぶしていく。そういった活動をしていただきたいと思っています。</p>

<p>家庭での取り組みは、もう意識は高まっていますので、最初の投資が少なくてすむ、ESCO的にあとで融資が返せるような仕組みであるとか、資金を回す仕組みを上手につくれば、かなり広がるのではないかと思っています。</p>

<p>もう一つ、「広げ方の研究」をぜひやっていただきたいと思っています。これは世界にも絶対に役に立ちます。制度があることと、実際に人々がやることは別物ですので、それをつなぐという意味です。</p>

<p>私自身こういう活動をしてきたので――心理学の出身なので――、いくつか参考資料を付けましたが、こういったことをきちんと、社会学者、心理学者、マーケティングの専門家などが入って、どうやって国民に伝えて実際に動かしていくかを考えていく、こういったチームを立ち上げていただきたいと思っています。</p>

<p>それから、常に負担の話になるんですが、今のエコカーや新築のソーラーにしても、負担だけど頑張ってやっているというよりも、それをやりたい、やったほうが得だと思ってやっている部分が大きいのではないでしょうか。投資としてやっている。それは産業界からすると需要で、売り上げになるわけです。</p>

<p>GDP650兆円のうち50兆円は環境・エネルギーで上げると言っておきながら、一方で「国民の負担が大きいから（25％削減の目標は）やめましょう」というようなメッセージが出てくると、国民としてもやはり、非常にやりにくくなります。ですから、実際にやってどうなるのかということと、それから実際にもう、負担していることがいろいろあるんだよということ、それもきちんと伝えていただきたいです。</p>

<p>去年の３月に、一般の主婦を対象にアンケートした結果、きちんと説明すれば、半分以上の人が、お金を払っても――これは固定価格買取制度のアンケートでしたが、わかってくれた、賛成してくれたという結果があります。</p>

<p>先ほど（清水東電社長から）、パブコメでは反対意見が多いというお話がありましたが、私たちが目にしている炭素税や排出量取引の世論調査では、賛成の意見が多いこともたくさんあります。パブコメはどのように取られているか？――今回のパブコメはわかりませんが、同じような意見がたくさん集まってくるということも聞いたことがありますし、実際に何を持って国民の意見として取るのかは、ぜひ考えていただきたいと思っています。</p>

<p>あと、追加で１枚、A4の紙で出させていただいていますが、これは基本法に関してです。先ほど、原子力の話がありましたが、原子力に関しては、日本は地震国でありますので、どうしたって原発がときどき止まってしまいます。そのたびに化石燃料にシフトして、今のように原単位が増えるのでは、安定した温暖化対策ができません。</p>

<p>ですから、今ある原子力をどうするかはともかく、原発を中心にした温暖化対策というのは、極めて安定性に欠けます。それよりもやはり、分散型の再生可能エネルギーを中核に据えていくべきではないかと思っています。</p>

<p>その再生可能エネルギーも、定義をしっかりすることです。水力といっても大型水力が入るのか入らないのかで全然割合も違ってしまいます。その上で適切な、極めて野心的な目標設定が必要です。</p>

<p>そして、そのための制度設計と、早期の実施をきちんとうたっていただきたいと思っています。これは、固定価格買取制度だけではなくて、排出量取引制度にしても、いつまでたっても、やるかやらないのかわからないのでは、なかなかいろいろな準備や投資等もできませんので、どういった形でやっていくのか、いつやるのかということを、きちんと入れていただきたいと思います。</p>

<p>最後に一言だけ。これは先ほどの清水さんと逢見さんとまったく同じ意見ですが、今回のロードマップや基本法に関する議論が、あまりにも閉じられているという印象を受けます。前の自民党政権のほうが、まだ開かれていたかなという気がするぐらいです。</p>

<p>どういった形で国民と一緒に議論してやっていくのか、どうやって情報を出していくのか。みんなを巻き込みながらやらないと、ロードマップを出されても、みんなやる気になりませんので。そこのプロセスは、これからぜひ変えていただきたいと思っています。</p>

<p>以上です。</p>

<p><br />
（２）<br />
（連合の逢見氏の「温暖化対策によって失われる雇用が生じる」というコメントにつなげて）<br />
今の、失われる雇用があるという、産業構造転換に関してですが、基本的に企業や産業というのは、その社会が必要とする限りにおいて存在できるのだと思います。社会が何を必要とするかというのは、時代が変われば当然変わっていく。ですから、企業なり産業は、時代がこれから何を必要とするかに応じて、自分たちを変えてサバイバルしていくものだと思っています。</p>

<p>そういった点で言うと、じゃあ、これからどういう時代で、これから社会が何を求めるのか、それを早く出すことが一番大事だと思います。「来年から変えるよ」と言われたら転換しようがないですから。</p>

<p>たとえばスウェーデンが2005年の段階で、「2020年には石油を使わない国になる」というビジョンを出しました。15年のリードタイムがあれば、企業はそれぞれ、石油業界であっても、転換が図れます。</p>

<p>ですから、もちろん転換時のさまざまなサポートは必要だと思いますが、それよりも先に、何年ぐらいにどうなるんだと、長期のビジョンを早く出すことが、この失われる雇用を最少化して、スムーズな転換につながるのではないかと思っております。</p>

<p><br />
（３）<br />
（CO2多排出国からの輸入に関税障壁を設けるという動きや考えがでてきているという発言に対して）<br />
今、おっしゃったことは、ほんとに大きな課題だと思っています。それは、産業界としての保護貿易という心配よりも、世界全体で本当にCO2が減っていかないと、温暖化は止まらないからです。そういった点で、関税をかけないといけないということは、国外でたくさんCO2を出しちゃっているということですよね。</p>

<p>たとえば具体的にいえば、中国のCO2が今、世界最大ですけれど、その３分の１は、世界の工場としてほかの国が使うものをつくるときに出ている。じゃあ、その中国が出しているCO2は中国が出しているのか、それともそれを買う国が出しているのか、という話になります。今は産業のほうでカウントされていますけれど。</p>

<p>たとえばイギリスの数字を見ていても、国内のCO2は減っているのですが、イギリス人が輸入しているものまで含めると減っていないという調査もあります。ですから、今そこまで議論が行っていないのですが、本当は産業側でカウントするのではなくて、消費側でカウントすべきものだと思います。どこでつくったかではなくて、それを実際に使う所でカウントする。</p>

<p>ですから、もし今のような問題意識で、消費でカウントするような国際的な議論なり国内の議論が始められたら、それは世界に対する大きな貢献になると思います。いずれ世界はそちらのほうに議論が行くと思いますから。</p>

<p>もう一つ、これは少し違う観点ですが、たとえばEUなどを見ていても、EUはたくさんの国が集まって、一つの地域として闘っています。恐らく、この間のCOP15がうまくいかなかった一つの理由が、国連主義の限界であることが明らかになってきた。そうしたときにバイ（２国間）とか、もしくは多国間での多極的な世界になっていくんだろうと思います。</p>

<p>そういった中で日本は、アジアにあって、中国が近くにある。どういった形でそういった国々と組んで、地域として減らしていくか。それをEUのような形で認めさせるということも、可能性として含めて。</p>

<p>日本単独だと確かに世界全体の排出量の４％ですけれど、日本がほかのアジアの国と組んでできることはもっと大きいし、それは世界も待っていると思います。その流れも一つ、大きくあるのではないかと思っています。</p>

<p>（以上）</p>]]>
      
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   <title>低炭素化、活力と自信生む、2020年の望ましい日本</title>
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   <published>2010-02-16T16:32:30Z</published>
   <updated>2010-02-24T07:37:17Z</updated>
   
   <summary>■低炭素化、活力と自信生む、2020年の望ましい日本 日刊工業新聞のオピニオンペ...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://daily-ondanka.com/">
      <![CDATA[<p><strong>■低炭素化、活力と自信生む、2020年の望ましい日本</strong></p>

<p><br />
日刊工業新聞のオピニオンページ「卓見異見」への第５回の寄稿文が掲載されました。前月の寄稿文の「後編」にあたります。</p>

<p>～～～～～～～～～～～～～ここから引用～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>（日刊工業新聞　2010年２月15日付より）</p>

<p><br />
<strong>低炭素化、活力と自信生む<br />
２０２０年の望ましい日本</strong></p>

<p>前回は「このままの状態が続くと？」という日本の10年後を描いたが、今回は、こういう日本にしたい！と私が思う「2020年の日本の姿」を描こう。</p>

<p><br />
2020年。この10年間で日本は大きく変わった。10年の段階で「20年は50年に温室効果ガスを80％削減するための一里塚にすぎない」ことを認識し、議定書の単なる帳尻合わせのために他国に資金を流出させるのではなく、国内での削減にしっかりと投資し始めたからである。また「日本にとっての大問題は、化石エネルギーのピークの到来とそれに伴う食料問題でもある」こともしっかり認識して、脱化石エネルギーの取り組みを進めてきた。</p>

<p><strong>スマートグリッド普及</strong></p>

<p>各地域では、人口減少や高齢化の進む中、どうしたら福祉サービスを提供する行政の負担を減らしつつ地域の人々の幸せを最大化できるかの設計を行いながら低炭素都市づくりを実践してきた。</p>

<p>つまり、国際交渉や他国を待つことなく、日本がしっかりと自分の足で立てる国になるために、この10年間を費やしてきたのだ。</p>

<p>最も力を入れたのがエネルギーだ。太陽光だけではなく、洋上を中心とした風力発電、地熱やバイオマス、太陽熱などの利用を進めると同時に、間欠性のある自然エネルギーを広く受け入れられるよう、スマートグリットが全国規模で整備され、各地で自然エネルギーの開発が進んでいる。</p>

<p>人々の移動手段は、公共交通やカーシェアリングが主であり、自動車はほぼ電気自動車（ＥＶ）である。かつての「ガソリンスタンド」は今では、太陽光パネルや風力タービン、バイオマス発電所からＥＶに燃料を給電する場所だ。</p>

<p><strong>地域経済にも好循環</strong></p>

<p>こうしてエネルギーの脱二酸化炭素（CO2）化を進めた結果、エネルギー消費量とＣＯ２排出量を切り離すことができ、日本の産業界はペナルティーなく経済活動を増大できるようになり、日本経済は大変に元気である。</p>

<p>職住近接型の都市づくりも進んでいる。通勤によるCO2だけではなく通勤時間も減ったため、家族との時間が増え子育てがしやすくなり、出生率も上昇している。人々が地域に戻ってきたので、祭りや商店街も活性化し、地域でのモノやお金の循環が、ますます地域を元気にするという好循環が回り始めている。手入れができずに荒れていた各地の森林も、今では林業がバイオマスエネルギー産業にもなったため、活況を呈し、森に人と誇りが戻ってきている。</p>

<p>電力業界では「電力販売量」ではなく、「家庭に提供する快適さ」が収益に結びつく仕組みに変わったため、各社はいかに最少の電力で最大の快適さを提供できるかにしのぎを削っている。</p>

<p>住宅はすべて二重窓である。省エネの上に、冷気や結露、騒音も解決し、静かで快適な暮らしだ。家電製品は、スマートメーターで互いにつながり、トータルに快適さを提供しながら省エネを図っている。省エネとエネルギー転換を進めていくことで、50年には日本の家庭から排出されるCO2はゼロになると目されている。</p>

<p><strong>国際競争力の源泉に</strong></p>

<p>日本の産業界は、あらゆる高性能の製品をシステムとして組み合わせて提供することで、あらゆる場面のCO2を減らせる力を擁しており、それが日本の国際競争力の大きな源泉となっている。日本政府や日本の企業は、今では「世界の必殺CO2削減人」と呼ばれ、世界各地からの依頼や注文が引きも切らないのである。</p>

<p>人々には笑顔と自信が戻っている。将来世代への罪悪感を抱くことなく、暮らしや経済活動を営むことができ、たとえ石油がなくなっても、二酸化炭素の制約がさらに厳しくなっても、日本はやっていけるという自信に満ちている。世界の日本を見る目も変わった。本当の意味で低炭素社会・持続可能な社会にシフトしてきた日本は真の国際的リーダーなのだ。</p>

<p>いかがだろうか？　国も地域も、企業も家庭も、「こういう姿にしたい」というバックキャスティング型のビジョンを描き、取り組みを大胆に進めていく10年になることを願っている。</p>

<p>～～～～～～～～～～～～～引用ここまで～～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p>「こんなふうになったらいいな」「こんなこともできたらステキ！」と、どんどん描いてみる、空想をふくらませるって、とっても楽しいコトです！</p>

<p>---------------------------------------------------------------</p>

<p><br />
<strong>■バックキャスティングでビジョンを描くときのコツ</strong></p>

<p><br />
そんなバックキャスティングのコツのひとつは、「実現可能性や実現方法はあとで考える」ことです。それはビジョンを実現するときのプロセスであって、ビジョンを描くときには脇に置いておいたほうがよいです。</p>

<p>伸び伸びとビジョンや夢をふくらませているときに、「そんなこと、本当にできるのか？」「どうやってやるんだ？」という声が（自分の中か、まわりの人からか）聞こえてくることがあるでしょう。そのときに、その声に耳を傾けると、夢もビジョンもシュンとしぼんでしまいます。</p>

<p>「本当にできるのか、どうやってやるかは、あとで考えるから、いまは自由に広げさせてね！」とひと言断って、描くときは思いっきり描く、ということが大事です。だって、そのあと実現方法について考える局面に入ってしまうと、それ以上は広がりませんから。</p>

<p>描いたからといって全部実現しなくちゃイケナイわけでもありませんから、責任をどうとるかなんて心配せずに、安心して「遠くを見る練習」「自由に描いてみるトレーニング」として、やってみませんか？</p>]]>
      
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   <title>日本の条件付き｢25％削減」目標について</title>
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   <published>2010-02-09T00:02:36Z</published>
   <updated>2010-02-15T00:04:22Z</updated>
   
   <summary>COP15で採択された「コペンハーゲン合意」では、１月31日までに先進国が削減目...</summary>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://daily-ondanka.com/">
      <![CDATA[<p>COP15で採択された「コペンハーゲン合意」では、１月31日までに先進国が削減目標を提出することになっていました。ご存じのように、日本は、これまでの立場通り、「すべての主要国による公平かつ実効性のある国際枠組みの構築及び意欲的な目標の合意を前提」とした上で、2020年に1990年比25％削減目標を提出しています。<br />
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/22/1/0126_05.html</p>

<p>「他の主要国もちゃんとやるなら日本も25％減らします」という、条件付きの目標設定です。</p>

<p>同様に、条件付きの目標設定をしているのが、欧州連合（EU）です。EUの目標値は、20～30％削減と表示されますが、「2020年までに域内の温室効果ガス排出量を少なくとも1990年比20％削減する」そして「他の主要排出国が応分の削減努力をするなら、目標値を30％に引き上げる」というものです。</p>

<p>一見同じ「条件付き目標設定」に見えますが、大きな違いがあります。</p>

<p>日本の場合は「他の主要国がどうなるかがわからないうちは、目標が定まらない」のですね。「すべての主要国」「公平かつ実効性のある国際枠組み」「意欲的な目標」のそれぞれをみなが納得するようにどう定義するのだろう？　このすべてをクリアするって、可能なのだろうか・・・？</p>

<p>そして、それがクリアされるまで、日本の目標が定まらないとしたら、それまで日本は対策をしっかり進めることができないのではないか。</p>

<p>それに対して、EUの目標設定は二段構えになっています。「だれがどうであっても、EUは20％減らします」そして「みんながやるなら30％やります」ということです。なので、他の主要排出国がどう出るかが決まらなくても、その出方が不十分でも、「少なくとも20％削減」に向けて、着々と対策を打っていくことになります。</p>

<p>この違いはとても大きいと思うのです。ジャンケンの後出しごっこみたいな国際交渉や他国の国内政治の動向を待つのではなくて、「だれがどうであっても、日本は（たとえば）15％は減らします」そして「みんながやるなら25％やります」という二段構えにしておかなくちゃ、動きたくても動けません。</p>

<p>いずれは大きく減らすことになる長期目標をにらんでの中期目標（二段構えの片方でよい）を一刻も早く設定して、少なくとも国内にはその目標を高々と掲げて、産業界も市民も「やるべきこと」を考え、進めていく必要があります。</p>

<p>鳩山政権に変わって、「25％削減」という画期的な目標を設定し、それを変えずに来ていることはとても高く評価していますが、一方で、「みんながやるならね」という条件（これ自体は、国際交渉上、また国際競争力等の点から必要だと思っていますが）がついてから、実際の削減へ向けた政策や施策があまり出ていないような気がして、気になっています。</p>

<p>国際交渉のため、国際的な公平性のため、必要な条件はつけたらよいのですが、条件のつけ方によって、自分たちが進んでいく上での足かせをつけてしまってはいけない・・・と思うのです。</p>]]>
      
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   <title>エネルギー高騰、経済困窮……2020年、最悪のシナリオ</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://daily-ondanka.com/edahiro/2010/20100115_1.html" />
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   <published>2010-01-14T16:01:28Z</published>
   <updated>2010-01-29T01:03:36Z</updated>
   
   <summary>日刊工業新聞のオピニオンページ「卓見異見」への第４回の寄稿文が掲載されました。 ...</summary>
   <author>
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   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://daily-ondanka.com/">
      <![CDATA[<p>日刊工業新聞のオピニオンページ「卓見異見」への第４回の寄稿文が掲載されました。</p>

<p>今回は年始の回ということで、「2020年の日本」を２つの可能性として描いてみました。文字数の関係上、２つめの姿は来月の掲載になりますが。。。</p>

<p>今回は、私の思い描く「こうなってほしくない（けど、このままだとこうなりそう）な日本」です。「こうなってほしい、こうできるはず！」という日本の姿は来月をお楽しみに－。</p>

<p>未来を思い描くことに正解はありません。みなさんもぜひ、「自分だったらどう考えるか」「望ましい未来は？　そして、望ましくない未来は？」と考えてみてください～！　私の小文がその１つのきっかけとなればうれしいです。</p>

<p><br />
～～～～～～～～～～～～ここから引用～～～～～～～～～～～～～～</p>

<p><br />
<strong>エネルギー高騰、経済困窮<br />
2020年、最悪のシナリオ</strong></p>

<p>新しい10年が始まる。年始に当たり、10年後の日本、つまり「2020年の日本」の姿を二つの可能性として描いてみようと思う。</p>

<p>今回は「このままの状態が続くと……？」という10年後である。</p>

<p>＝＝＝＝</p>

<p>2020年を迎えたところだ。09年末に行われた国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議（COP15）で、世界は具体的な目標や取り組みの枠組みを設定できず、その後も、先進国と途上国が「過去の責任」と「未来の責任」を巡って争いを続けた。皆が“後出しジャンケン”しようと腹を探り合い、問題を先送りしたまま10年がたってしまった。</p>

<p><strong>○問題先送りのまま…</strong></p>

<p>問題構造の根底にあるのは、「経済活動はエネルギー消費量に比例し、エネルギー消費量はCO2排出量に比例する」という構造のままでは、CO2削減＝経済活動の縮小を意味するため、自国の繁栄を求める各国間で話が進まないという事実である。</p>

<p>このような国際情勢の中、「2020年に25％削減」という目標を「主要国が参加するなら」という条件付きで掲げた日本も、「主要国が参加すると言っていないから」と、目標実現のための対策着手を先送りし、日本の温室効果ガス排出量は増え続けている。</p>

<p><strong>○ピークオイル到来</strong></p>

<p>しかし、その間に、専門家がかねて12－14年にやってくると警告していたピークオイル（産油量がピークに達した後減少していくタイミング）が到来した。09年８月に国際エネルギー機関（IEA）が「世界の産油量の４分の３を占める800の油田を調べたところ、主要な油田のほとんどはすでにピークを過ぎていた。これまでの我々の見通しは甘かった。世界全体でも10年以内にピークが来るだろう」と予測した通りの世界になっているのだ。原油価格は１バレル200ドルを超えており、さらなる価格の高騰は火を見るより明らかである。</p>

<p>エネルギー自給率は４％で、一次エネルギーの約８割を化石燃料に頼る日本では、くるくる変わる政策に中長期的な投資を阻まれて自然エネルギーは拡大せず、地震のたびに原子力発電も停止する状況で、輸入の化石エネルギーに依存する構造のまま、経済も社会も動きが取れなくなりつつある。</p>

<p>何しろ、08年には約23兆円だった化石エネルギーの輸入コストが、消費量はほとんど変わらないのに、18年には50兆円近くになっているのだから。</p>

<p>当時から財政赤字の大きかった日本は、今や財政破たんの瀬戸際に立たされている。高騰を続ける輸入エネルギーの支払いに加え、国内でのCO2削減が進んでいないため、京都議定書やその後の枠組みの目標の帳尻合わせのため、海外からの排出権購入を余儀なくされ、国内の産業や社会を活性化する原資が乏しくなっている。</p>

<p>加えて、余力のあるうちに自立的な食料経済への転換をはからず、「１カロリーの栄養をつくるのに10カロリーの化石燃料が必要」な食糧生産のやり方のままなので、原油価格の高騰が食料価格の高騰や不足を引き起こし、十分に食べられない人も増えている状況だ。</p>

<p><strong>○企業の体力も限界に</strong><br />
　<br />
政府は、長期的なビジョンがないまま、その時々の内外の圧力に補助金を付けたりやめたりを続けている。一貫性のないエネルギー・温暖化政策に産業界や企業は投資計画も立てられずに翻弄される一方、国際公約の帳尻を合わせるために排出権購入を強いられるという状況が続いている。</p>

<p>企業は短期的・局所的な効率性を求めるしかなくなり、将来に向けての研究開発などには資金が割けない。魅力的な新製品の開発もできなくなり、日本企業の国際競争力も日本の世界における存在感は薄くなる一方だ。</p>

<p>社会の覇気も明るさも失われ、こんな社会に子どもを送り出せないという恐れか、出生率も低下の一途をたどっている。</p>

<p><br />
次回は全く異なる「2020年の日本」を描こう。こういう日本にしたい、できるのだ！という姿を。ぜひ読者の皆さまにも「2020年の日本」「2020年のわが社」を描いてみてほしい。</p>

<p>（日刊工業新聞　2010年１月11日付）</p>]]>
      
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